事故はアメリカ・カンザス州インディペンスで起こりました。
50キロのトレイルランニングに参加していたトーマス・スタンリーさん(33)がゴール目前まで来たところで落雷を受けて亡くなりました。
落雷に遭う確率は100万分の1とも言われています。
100万分の1の確率での落雷
亡くなったトーマスさんは3人の子供をもつ父親でした。
主催者がフェイスブックに投稿した情報によると、スタンリーさんは9月28日に開催されたトレイルランニングに出場していました。
しかしゴール目前まで来たところで落雷に遭いました。
遺族は主催者を通じてコメントを発表しました。
「落雷によって死亡する確率はおよそ100万分の1しかない。トーマスは100万人に1人の存在だった。」
とスタンリーさんの死についてコメントしました。
前触れもなく発生した落雷
主催者は取材に対して
「何の前触れもなく雷雨が発生して、直後にトーマスさんが雷に打たれた。」
と話しています。
その後レースは中断されました。トーマスさんはすぐに蘇生を試みる処置を施されましたが、助かることはありませんでした。
レースを見物していた人たちは、ゴール地点に繋がる道路に車を停めて、出場者の避難場所を確保しました。
遺族の意向で、トーマスさんの写真が公式フォトアルバムに掲載されました。
また、トーマスさんはゴールに到達できなかったものの、完走したとみなされ妻に完走証が贈呈されました。
雷で死ぬ確率より隕石で死ぬ確率の方が高い?!
アメリカのテューン大学の資料によると、
隕石で人が死ぬ確率は250,000分の1
地震130,000分の1
雷100,000分の1
竜巻60,000分の1
洪水30,000分の1
自転車の衝突事故 90分の1
もちろん、住む場所によって災害発生の頻度も異なるため一概には言えませんが、いずれにせよ落雷によって人が亡くなる確率は非常に低いことがわかります。
雷から助かるには?!
確率が低いとは言え、突然の落雷によって突然命が絶たれるのはとても恐ろしいことです。
突然の雷雨に遭遇した場合、どうすれば助かるのでしょうか?
雷の原則
1、雷は高いところへ落ちる
雷が高いところへ落ちることは多くの人が知っていることです。
そのため避雷針に流れやすい雷の電流ですが、実は雷の電流は横方向にも流れるので、必ずしも避雷針に落ちるとは限りません。
基本的に傘はささないように!
2、家の中が安全とは限らない!
家の中でも金属製パイプから伝ったり電化製品から電流が伝う可能性があります。
3、林や森の中も危険
落雷による死亡原因では2位に木の側にいた場合が多いです。
4、高い物体のそばは安全?
建物や車などが近くにない場合は、意外にもコンクリート製の電柱のそばが安全です。
しかし、フェンスや金属柱などのそばは危険です!
5、車の中は安全!
車は、雷に撃たれることがあっても中にいる人は安全でいられる場所です。
しかし、落雷による窓の割れや焼け焦げ、竜巻発生などには注意してください。
6、逃げる場所がないところでの基本姿勢!
地面に腹ばいになるのは近くで落ちた雷の電流が流れる危険があるためやめましょう。
膝を曲げて丸い姿勢でしゃがみ、手で耳の鼓膜を塞ぐように雷雨が過ぎるのを待ちましょう。
7、保護範囲に入る
物体を45度の角度で見上げる位置で、4メートル以上離れた位置が安全と言えます。
ただし、木の側が危険であることに変わりはありません。
まとめ
まさか自分が雷に当たるなんて、、、と思っている方がほとんどだと思います。
しかし亡くなった方もきっと同じように考えていたと思います。
雷の音が聞こえ始めたら雷の原則を思い出して行動してみましょう。