芸能界騒然の人事が発表されたのは9月27日。ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん(享年87)が今年7月に亡くなってから、2か月半、空席だった社長が決まりました。姉で副社長だった藤島メリーさんが会長に、社長は姪のジュリーさんが就任。そこまでは誰もが予想した通りでしたが、驚いたのは副社長に滝沢秀明さん(37才)が抜擢されたことでしょう。
ボランティア活動
滝沢氏は昨年末に芸能界を引退し、子会社のジャニーズアイランドの社長を務めていました。社長といえども、実際はJr.たちの育成、マネジメントに注力する立場。これまでもジャニーズ事務所の“経営に関与することは絶対にない”と断言していました。それがいきなり副社長で「どんな心変わりがあったのか」と驚かれていたそうです。
さらに重責のある立場になった滝沢氏ですが、それでもスタイルは変わっていない様子。副社長就任が発表される約10日前。滝沢氏は台風15号で甚大な被害を受けた千葉県館山市にいました。
同市在住のA子さんによると「台風で庭に生えていた大きな木が根元から倒れてしまい、出入口が塞がれてしまった。私たち夫婦ふたりではどうしようもなくて、本当に困っていたんです。市に相談しても、インフラや公共の施設の整備・復旧が優先ということでした。業者に頼もうとも思いましたが、“1本の撤去につき50万円”と高額な上にしばらくは手一杯で動けないという返事。そこで市からボランティア団体を紹介してもらい、連絡を取ってみたんです。すると、9月中旬に男の人が“こんにちは~”と言って訪ねて来ました。ドアを開けると、そこに立っていたのは、あのタッキーだったからびっくり仰天」と話しました。
滝沢氏はジャニーズJr.ら若い男性たちを引き連れていたそうです。A子さんは「全員、爽やかな美少年で、動きやすい格好をして、肩からタオルをかけていました。」と当時の様子を振り返ります。
その際滝沢氏は「ボランティア団体の紹介で来ました」とだけ言って、A子さんに何に困っているかを丁寧に聞いたそうです。そして、庭に案内すると、滝沢氏は持参したチェーンソーを見事に使いこなし、手際よく倒木を切断しながら、テキパキと若い子たちに指示。あっという間に庭をきれいに片づけたのだとか。そして作業が終わると「それでは」と言い、こちらがお礼を言う間もないくらい颯爽と次の現場へと去って行ったそうです。「写真くらい撮っておけばよかった…」とA子さんは感動を締めくくりました。
滝沢氏の災害復旧ボランティア歴は2004年10月の新潟県中越地震にまで遡り、以来、幾度となくボランティア活動に参加してきました。東日本大震災では『滝沢歌舞伎』の合間を縫って、現地に足しげく通っていたそう。昨年7月の西日本豪雨でも、被害の大きかった岡山県で復旧活動に従事していたり、今回も千葉には3度も足を運んでいるそうです。
芸能人のボランティアは、時に“売名行為”として批判を浴びます。特に報道陣が一緒だと「パフォーマンス」などと言われ、炎上するケースもありました。しかし滝沢さんは、マスコミの取材とは関係なく、ひとりで黙々とボランティア活動を続けています。今回の千葉でも、数少ない目撃情報が伝わっているだけなのです。そのなかには、プライベート写真の流出問題で年内の活動を自粛している『HiHi Jets』の橋本涼さん(18才)らジャニーズJr.
が滝沢氏に同行していたという目撃情報もあるようです。
高まる期待
橋本さんは自粛期間中に社会貢献活動を行うことになっていたそうで、滝沢氏が「それなら被災地に行こう」と声をかけたようなのです。滝沢氏はボランティアの人手がいくらあっても足りないことを、経験上よく知っているからこそ、このような声かけができたのでしょう。滝沢氏の経営手腕にもさらに期待が集まることでしょうね。。