日本政府の経済報復措置以来、日本製品の不買運動など、自主的な実力行使が地域と領域を問わず広がりを見せています。
覚醒した民主市民として当然の意思表示であり、正当な主権行使であることは言うまでもありませんが、韓日の間で“経済戦争”が繰り広げられている中でも、両国の市民団体が連帯の動きを本格化していることも、こうした延長線上にあり、注目に値することでしょう。
ただし、一部で行われている過度な対応や荒唐無稽な行動は非常に残念なことでもあります。
両国の衝突が長期化すると予想される状況で、今からでも「NO JAPAN」ではなく「NO安倍」に焦点を合わせるなど、賢明で成熟した対応を模索する必要があるという指摘も出てきました。
そんな背景がある中、国内の反日集会で最近使用されている「NO JAPAN」というロゴが、かつて中国で行われた反日デモのロゴをコピーしたものだという主張が、ネット上を中心に広まっているようです。
SNS上などには7日、中・日間に歴史・領土問題が発生した2005年と10年に中国で行われた反日デモに関する書き込みが拡散される騒ぎとなりました。
そこに添付された写真を見ると、中国の反日デモ隊は「NO」という文字のうち、アルファベットの「O」を赤く塗りつぶして日章旗を連想させるプラカード=写真=を掲げています。
プラカードには「日本製品ボイコット」「これから私もやります」などのフレーズなどもありました。
アルファベットの「O」を日章旗の赤い丸のように塗った反日横断幕や旗、プラカードは最近の国内の反日デモでも登場しており、ソウル市中区庁などの自治体も使用したため、ネット上にこれを書き込んだ人物は
「反日デモ隊の主張通りにするなら、(日本製の部品が使われている)サムスンのスマートフォンを買ってはいけない。アップルのiPhoneにも日本製の部品が入っている。スマートフォンはもう使ってはならないということだ」と主張しているようです。
一方、この日開かれた反日集会では、「NO JAPAN」のプラカードや横断幕の多くが「NO安倍」に変わっていたといいます。
それはいったい何故…???
親与党系陣営によりますと、「日本政府と日本人は切り離すべきだ」という主張がわき上がったといい、一糸乱れず動いたものと見られます。
韓国市民からの、「日本に対する反対」ではなく、「安倍政権に対する批判」でなければならないという主張も十分説得力があるようにも捉えられます。
また、ハンギョレ新聞は同日朝、「『NO JAPAN』ではなく『NO安倍』、賢明で成熟した対応を」という題の社説で、「両国の衝突が長期化すると予想される状況で、今からでも『NO JAPAN』ではなく『NO安倍』に焦点を合わせるなど、賢明で成熟した対応を模索する必要があるとみられる。」と主張していたことが明らかになっています。
今後もさらに長期化するであろう日韓関係の悪化…。
これらの問題を受け、ネット上の反応は・・・?
「官民でツートラックとか訳の分からないことを言っているみたいですが、これからの日本にはもう小手先の小細工は通用しないと思いますよ。日本はワントラックで嫌韓ですから。いい機会だから目を見開いて日本人の怒りを感じてもらいたいと思う。」
「日本に問題があるとは思えないのですが。WTOでも大きな反応はありませんでしたし。自分たちのしている行動が恥ずかしいとは思わないのでしょうか。」
「対象を「日本」から「安倍」に変える事が懸命で成熟した対応なのだろうか。まさか日本の政権に韓国の肩を持つ政権がいると分かっていての記述だろうか。」