今やアニメだけでなく、漫画に映画、パチスロ機まで幅広くメディア展開されている魔法少女まどかマギカ。劇場版 魔法少女まどか マギカ前編「始まりの物語」が、2012年に公開されたのも記憶に新しいです。
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キャラクター原案の蒼樹うめ先生による可愛らしいヒロインたちやキュゥべえとは好対照に、ニトロプラスの虚淵玄さんによる脚本によって魔法少女の行きつく先にある厳しい現実と戦うヒロインたちのシリアスな展開が鮮やかに描かれています。テレビ版で視聴し始めていたときから感づいていましたが、ニトロプラスの方がからんでいるという点は、ディープなアニメファンの方には期待させるものがあったことでしょう。そんな魔法少女まどかマギカですが、新編叛逆の物語を見る前に是非とも、劇場版 魔法少女まどか マギカ前編「始まりの物語」をおさらいしておきましょう。
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劇場版 魔法少女まどか マギカ前編「始まりの物語」は、まどかを知らないはじめて視聴する方にも安心して視聴することができる作りになっており、2時間程度でまどかの世界観が理解できるようになっています。また、テレビ版のまどかマギカをご覧になった方は一層楽しむことができ、テレビ版とはまた異なる視点を加え、なおかつギュッと凝縮されているのがわかると思います。テレビで視聴された方にも、ヒロインの一人である暁美ほむらが、何度も何度もループした時の気持ちを劇場に見にくる方に伝えたい、そういった想い新房昭之監督を筆頭に製作者側の意図が見えてくる作りとなっているのです。タイトルの通り主人公はまどかなのですが、この劇場版では暁美ほむらの方が主人公だったのだろうかともとれるようなストーリー展開とも受け取れるため、テレビで視聴経験のあった方にとっては二度楽しめる展開に胸躍らせたというのは、言うまでもありませんね。始まりの物語が、始めてのまどかマギカという方は是非ともテレビ版とも比較して視聴することは、ストーリーを深く理解するうえでは是非お勧めしたいところです。
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さて、ストーリー展開の劇場版まどかにおけるテレビ版からの変化について説明させていただきましたが、みどころはそれだけではもちろんありません。まどかを含め、5人の魔法少女が画面いっぱいに動きまわるアクションシーンは、なんといっても注目すべきところです。このハリケーンが襲来したかと思うような激しさを増したアクションシーンは、初めて見る方にとってもテレビで見た方にとってもまどかの世界に引き込まれてしまったのではないでしょうか。作り手の方たちの情熱が、劇場版まどか始まりの物語で炸裂しましたね。DVDではなく、劇場でご覧になった方は間違いなく感動したことでしょう。初めて公開されてからずいぶん時間は経ちましたが、あのクオリティのアクションシーンをもう一度劇場で見てみたいといまだに思ってしまうほどです。
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声優陣も今考えてみると、まさにこのキャスティングは神がかっています。主人公鹿目まどかを演じる悠木碧さんは、悠木弁と呼ばれる独特なイントネーションとあいまって、まどかの自信のなさや人一倍芯の強い少女である特徴がひしひしと伝わってきます。また、新房監督のアニメで良くヒロインとして登場する暁美ほむら役の斎藤千和さんですが、まさにほむらを演じるために声優になったといっても過言ではないような演技をしてくれるので本当に存在しているかのような少女であるかのように感じてしまいます。新房監督に重宝されてキャスティングされるというのもうなずけます。そして最後に、一番のお気に入りの水橋かおりさん演じる巴マミさんが後輩たちを厚くもてなし、マミられるところを皆で確認し供養いたしましょう。