奈良出身のひとは、関西でやや冷遇されがちなこともあってか、故郷への想いが強いひとが少なくないと、一般的にも言われますが、KinKi Kidsの堂本剛さんは、奈良出身で、同じ関西出身でも、兵庫の堂本光一さんとは、よく聞くと、イントネーションがちがいます。性格ももちろんあるとはいえ、堂本光一さんの関西弁のほうが、やや強い印象なのに対し、堂本剛さんの関西弁は、とてもやわらかく、とげとげしさがありません。光一さんがとげとげしいというわけではなく、あくまで、兵庫のイントネーションと奈良のイントネーションの、マイルドさの差といえます。
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おふたりは20年以上活動をともにしていますが、光一さんが剛さんに影響を受けているのか、KinKi Kidsの初期の頃にくらべると、最近は、やや奈良よりのマイルドなしゃべり方に変わってきています。それにくらべて、堂本剛さんは、子ども時代から一貫して、奈良弁のイントネーションをかたくなにキープしています。東京にすんでいる時間のほうが、もはや長いにもかかわらず、彼のなかでは、奈良弁のキープはぜったいのこだわりのようです。
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先日も、フジテレビの冠番組のなかで、相方が「俺らはもう東京に心を売ったから」と、冗談とはいえ発言した際、すぐさま剛さんは「おいおい、俺は売ってへんぞ」と、ことわりを入れていました。冗談ですら、心は奈良にあると主張したいようすが垣間見えたシーンでした。さらに、映画の番宣などでバラエティ番組にゲストとして出た際には、「好きな食べ物は?」と聞かれ「奈良のコメ」と答え、その場にいた他のタレントさんや、観覧に入っていたお客さんがどよめくシーンもありました。
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しかも、剛さんはさらに、味噌も奈良のものを食べるであるとか、さすがに冗談でしょうが「食べるとき奈良の方角を向く」とまで話し、収録現場はおおいに笑いに包まれたようでした。また、奈良の大使も勤めており、芸能活動のなかで、これでもかと強く奈良への愛を示している芸能人のひとりです。
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KinKi Kidsについて、あまり詳しくないかたは、ピント来ないかもしれませんが、KinKi Kidsふたりでの活動の際にも、故郷の神戸や兵庫をそんなに全面には出さない光一さんにくらべ、ライブであろうがラジオであろうが、つねに奈良ネタを入れてくるのが堂本剛さんということは、KinKi Kidsファンのなかでは共通認識になってきているようです。もちろん、奈良でのコンサートは、彼にとって大切なものであり、なかなか他のアーティストが行わない、薬師寺でのコンサートは、もう二回も行っています。さらには奈良の母子手帳まで手がけているという、ファンもビックリの行動にすら出ています。
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一部では、ジャニーズ事務所の先輩で同じ奈良出身でTOKIOのリーダーの城島茂さんとともに、先々奈良に多大な影響をおよぼす存在になるのではと、憶測をよんでいます。弟分の関ジャニ∞の音楽番組に出演した際にも、「俺はゆうても関西人やから、お笑いも好きやし、話できるやろと、デビュー当時光一くんが衣装換えるあいだくらい、いくらでも繋いだる、奈良やけど、まぁ奈良なりのしゃべりで……って思ったら、ぜんぜんつなげなくってね」と話し、関西出身アピールとしかも奈良であるという要素がきっちり入った話を披露していました。
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さらに止まらない堂本剛さんの奈良愛は、奈良の成人式にビデオメッセージ出演するというかたちでも爆発しました。もはや、相方の光一さんも、ファンの方々も、つぎはなんの奈良ネタを入れてくるのか?何をするのか、楽しみになっているようで、奈良の活性化におおいに貢献している芸能人と言えます。