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2017年の9月、芸能界を激震が走りました。人気ダンスボーカルグループEXILEの顔とも言えるtakahiroが、授かり婚を電撃発表したのです。甘いマスクと確かな歌唱力、ダンスと最近では俳優業にも進出してアイドル的人気を誇るtakahiroの結婚はもちろん大ニュースでしたが、さらに大問題となったのはお相手でした。今をときめく勢いのある人気女優であり、CM女王とも言われる武井咲さんがそのお相手でした。とくに授かり婚ということで発表時にはすでに武井咲さんは妊娠中。人気者二人の突然の結婚に世間は大きく衝撃を受けました。とはいえ、突然の発表であるだけで通常ならば適齢期のお二人の結婚・妊娠はファンにとってもおめでたいこと、とくに何の問題もなく祝福されるはずです。しかし、芸能事務所の事情が複雑に絡む事態となり、そう簡単には収束しない雲行きになってきています。
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事の発端は過去の、LDH社長のHIROとオスカープロモーション所属の人気女優、上戸彩との結婚にさかのぼります。当時やはり大きな話題となったこの二人の結婚ですが、オスカー側としては看板女優である上戸彩を「譲ってあげた」格好になるため、これ以降LDHとオスカーの提携がドラマ等でも多くなり、どちらかというとLDH側が譲歩しているケースが目立ちます。もともとオスカーはこれと決めた女優に大きく投資し、ドラマやCMなどに大々的に露出させて人気者に育ててから費用を回収するスタイルをとってきました。上戸彩もその流れに乗って高い知名度を持ち、いまだにCM出演数では上位となっているほどの人気ぶりです。そんな投資をした「商品」である女優ですから、結婚で異性の人気が落ちたり妊娠出産で活動が妨げられるのは事務所としては投資のリターンが減るためあまり好ましいことではありません。上戸彩の場合はそれでもかなり事務所に貢献した末の結婚でもあり、LDH社長のHIROにも貸しができたことでオスカー側は納得していたようです。
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しかし今回のtakahiroと武井咲の結婚にはオスカーも「また看板女優をLDHに取られた」と怒り心頭であるようです。それもそのはず、武井咲はオスカーが多大な投資をして、結婚後やや仕事をセーブした上戸彩に代わって最近ようやく看板を張れるようになった大事な女優です。しかも授かり婚を電撃発表ということで今後詰まっていた仕事も一部を除いてキャンセルとなり、莫大な違約金が発生しています。前回の上戸彩の件ではHIROがオスカー社長に謝罪し、エイベックスが仲を取り持ったと言われていますが今回は関係修復は不可能ではないかとささやかれます。
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とくに、人気者になってからは激務をこなさなければいけないやり方に武井咲が反抗したとも言われており、「妊娠してしまえば休める」と計画的に妊娠したというようにも見られており、相手のtakahiroに対してもオスカーは厳しい目線を注いでいます。タレント・女優も一人の人間ですから、結婚出産といったライフイベントは自由にしたいものであり、それらを契約でがんじがらめにする芸能界の風潮には批判も集まっています。
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とはいえ芸能界は特殊な世界であり、数千万円~数億円のギャラが発生するためある程度は「商品」であることに徹するプロ意識が求められるのは仕方ないのかもしれません。出産直前までは仕事に奔走している武井咲さんですが、出産後にどのような扱いになるかはやや微妙であり、またドラマで配役・楽曲提供などのタッグを見せていたLDHとオスカープロモーションの関係も大きな転機を迎えることが予想されます。このビッグカップルが揺るがす業界の今後、目が離せないものになりそうです。