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近年、活躍の場が飛躍的に広がってきているのが声優の存在です。しかしその人気とは裏腹、声優の世界で生き残ることは非常に難しいと言われています。特に女性声優は人気の移り変わりが凄まじいスピードで起きており、1シーズン前には大活躍していた声優が、次のシーズンでは全く名前も見かけないと言うことも少なくありません。そんな女性声優の世界にあって長きにわたり活躍し、人気を得ているのが茅野愛衣さんです。
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茅野愛衣さんは、その愛くるしく、また母性を感じさせるような美しい容姿、おっとりとした口調、そして可愛らしい声と巧みな演技力を兼ね備えた声優として、かやのんと言う愛称で男女問わず高い支持を得続けている声優です。毎クール、数多くのアニメ作品に名を連ねており、主役やサブ役を演じ分けていますが、ここではそんな茅野愛衣さんの代表キャラをいくつか紹介したいと思います。
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まずは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」のめんまです。この作品はアニメファンのみならず、普段、あまりアニメに接しないファンをも取り込んだ名作として今も語り続けられている名作品です。その中で茅野愛衣さんが演じているめんまこと本間芽衣子と言う少女は、本作のメインヒロインです。しかし幼い頃の事故をきっかけに命を落としてしまっており、いわゆる幽霊として、かつての幼馴染である主人公、じんたんこと宿海仁太の前に姿をあらわします。幽霊ではあるものの天真爛漫で、しかしじんたんをはじめとする、幼馴染たちに寄せる切ない思いを茅野愛衣さんは実に情感豊かに演じており、感動的な物語の中核を見事に表現しています。この作品の大ヒットにより茅野愛衣さんの名前は一躍、世に知られることとなったので、この作品、そしてめんまの存在は今でも茅野愛衣さんの代表作として、出世キャラクターとして出されることが多いです。
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それからアニメシリーズが長きにわたり続いている「戦姫絶唱シンフォギアシリーズ」の暁切歌も代表キャラとして挙げられます。敵を前に、歌唱を武器に戦うのがコンセプトである今シリーズにおいて、茅野愛衣さんが演じる切歌は、明るく前向き、ガッツあふれる仲間思いの少女です。その熱い思いを乗せた歌唱シーンでは、また他のキャラクターたちがを演じる声優たちが一堂に会して開催されるライブにおいては、その歌声を聞くことができるのも魅力です。
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また「ノーゲーム・ノーライフ」の白も代表作のひとつです。兄である空と一心同体のようにしてゲームの勝負に挑んでいく白は、ゲームの戦術にかけては天才的な頭脳を有している一方、極度の対人恐怖症、そして空に対しては兄以上の感情を抱いていると言う複雑な少女です。語り口も淡々としており、その言葉に感情がにじむことは珍しいのですが、全編を通じて茅野愛衣さんは、この難役を見事に演じきっています。
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そして茅野愛衣さんの演技力の幅広さを実感できると言う意味においては「この素晴らしい世界に祝福を!シリーズ」のダクネスも欠かせない役です。見る者を圧倒する美しい容姿、そして豊満で屈強なナイスバディを誇り、鉄壁の防御力を武器に的に対峙していく女騎士であるダクネスは、しかし真性のマゾヒストと言う曲者です。そのため敵からの攻撃をむしろ積極的に受けに行こうとする、主人公、カズマのセクハラ言動に身悶えて喜んでしまうなど、とんでもない行動でパーティのメンバーを困惑させることもしばしばあります。けれどそれでいて、仲間思いで、仲間がピンチの時には自己犠牲も厭わない、そしてまたどこ純情な一面も持ち合わせていると言う面白いダクネスのキャラクターを、茅野愛衣さんは活き活きと演じきっています。このアニメは、登場するキャラクターを演じた声優陣に対する評価の声が非常に高い作品でもあるのですが、その中でも今までのイメージを打ち破るような、ぶっ飛んだ演技を見せた茅野愛衣さんには驚きと共に称賛の声が相次いでいます。