今やテレビで見ない日はいほどレギュラー番組を抱えている、お笑い芸人・有吉弘行さん(45)。一時はどん底に落ちたものの、“毒舌キャラ”で再ブレイクを果たし、今では番組名に「有吉」と入るレギュラー番組は実に11本にまで登ります。そんな、芸能界で確固たる地位を築いた有吉さんの“後継者”と呼ばれるお笑い芸人が、ついに現れたのではないかと業界で囁かれています。
「(ポスト有吉と呼ばれているのは)2009年のR-1ぐらんぷりで優勝している中山功太です。7月8日に放送された『しくじり先生』(テレビ朝日系)がかなり好評なんです」(制作会社関係者)中山功太さん(39)は芸歴20年目の中堅芸人で、同期には、キングコング、南海キャンディーズ・山里亮太さん(42)、ダイアン、NON STYLE、ピース、平成ノブシコブシなど、テレビで活躍している芸人が多くいるNSC大阪校22期生です。
2009年にはエッジの効いたネタでピン芸人としてR-1ぐらんぷり優勝を果たし、2008年から2010年までは、NHK大阪の帯番組『あほやねん!すきやねん!』でMCを務めるなど、中山さんは若手としてこれからが期待されていた芸人でもありました。しかし、R-1で優勝した翌年の2010年に東京進出するも、なかなかチャンスを掴む事ができずに月収はわずか22円だったこともあるそうです。現在は、アルバイトをしながら芸人の仕事をしているというのですが、収入は月2万円にしかならないといいます。
「若くしてスポットライトを浴びていたにも関わらず、どん底を経験しているという点で、中山功太と有吉さんは似ている部分があります。そして、どん底を味わったがゆえの毒舌もまた近いものがありますね」(前出)
また、『しくじり先生』にゲスト講師として出演した際には、芸人として転落してしまった原因を「自分以外は面白くない」と思っていたと反省していた中山さん。しかし、あくまで「昔はそう思っていた」という前提のもと、「歌って踊る芸人」のほか、「ネタも作ってないのに売れている芸人」「局員にこびる芸人」などの自分が面白くないと思う芸人について赤裸々に暴露する場面もありました。
「反省をしている体裁でほかの芸人を斬っているようなトークは、見事な毒舌でしたよ。それこそ、いろいろなタレントにあだ名を付けていた頃の有吉さんを彷彿とさせるものでしたね」(構成作家)
有吉さんも、『電波少年』(日本テレビ系)でのヒッチハイクでブレイクし、あまりの人気ぶりに歌手活動も行なっていたほど。当時の芸風は、ライブシーンでネタが評価される“センス系”の芸人だったといいます。
「センス系の芸人から始まって、一度脚光を浴びてからどん底に落とされるという点で、中山功太は完全に有吉さんと完全に一致する。特に好感度を意識するような芸風ではないところなんかもよく似ています」(前出)
今やご意見番的な立ち位置を確立している有吉さんですが、再ブレイクを果たしてからすでに10年近く経とうとしています。しかし、有吉さんほどの逸材が現れる気配はありません。
「ここ数年のバラエティー界の大きな課題は、“ポスト有吉”が不在だということ。また、サンドウィッチマンのような好感度の高い人気芸人はいるけど、毒のある芸人が少ないというのも課題です。そういう意味では、中山功太は今バラエティー界が求めている人材だと言えるでしょう」(同)
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一度は辛い経験をしてこそ、再ブレークを果たした時に芸人として幅が広がるというもの。数年後、中山功太さんがゴールデンタイムでMCをする姿を見れるかもしれませんね。