そもそも「ペア画」が何なのかわからない人もいるでしょうから、まずはそのことについての説明から始めます。「ペア画」とは、文字通り「ペア」であることを表している画像のことであり、カップルや仲の良い友人どうしで「おそろいの格好」「同じ作品」などを手にすることを言います。平たく言ってしまえば「ペアルック」などが代表的なそれで、カップルがペアルックをしている状態を写真に撮り、それを待ち受け画像などに使える状態で保存することです。
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ただ、現在の「ペア画」はそれほど単純なものではなくなってきています。分かりやすく「おそろい」であることが認識できるもの、たとえば先に挙げていた「ペアルック」などの画像ではなく、「ハートの半分」などが写っている画像を男女がそれぞれ待ち受け画面に設定し、二人が一緒にいるときにだけハートマークを作ることができるような手の込んだものが主流です。
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昔から、恋人同士が秘密のサインを作って合図をしあったり、リングやネックレスなどをペアにするといったことは多くありました。ただ、こういったサインは「傍から見て明らかに分かりやすい」という特徴があるため、関係を口外したくない場合などはできないことが多くありました。環境が環境だからと諦めてきたわけですが、そういった悩みを抱えている人でも気軽にペアにできるような作品が非常に人気です。
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前述したような「ハートを半分ずつ」というのはまだ分かりやすい方で、各々が待ち受けに設定しているキャラが実は男女で同じ格好をしているものだったり、アルファベットが並んでいる画像を組み合わせることで文字として認識できるようになったり、英文を半分ずつ表示している画像だったりと多種多様です。要は、主に恋人同士が特別な「ペア」を作ることができさえすれば良いわけなので、それこそ「二人で撮影したプリクラの画像」を待ち受け画面に設定しても問題はありません。具体的に文字や形がペアになっているわけでなくとも、二人が「ペア画」として認識してさえいれば成立します。
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最近は、ほとんどの人が「スマートフォン」を使用しています。ガラケーを使用している人やモバイル端末自体を持っていない人もいますが、スマートフォンを持っている人は通常のキャリア通話やメールを使用する機会はあまりありません。ビジネスシーンなどでは普通に使われる機能ですが、プライベートな連絡では「無料通話アプリ」「SNS」「Twitter」などで行う方法が主流です。「ペア画」は、スマートフォン自体の待ち受け画面を共通もしくは対になるものに設定する行為を指しているわけですが、このような状況から「LINEの画面をペア画にする」といった選択も多くされています。連絡はもっぱらLINEを使って行う状況であれば、待ち受け画面ではなくLINEの画面をペア画にした方が見る機会が多いことも少なくありません。
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明らかに分かりやすいペア画が良い場合、人目ではそれと分からないものが良い場合、深読みしないと分からないものが良い場合など、それぞれが求める状況に応じて適切なペア画を設定すると、それだけで関係性が良くなる効果も期待できます。「二人だけの秘密」という表現は古くからありますが、こういった「限定的な情報を共有する」という行為には、互いの印象を強める効果があります。
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仮に広く関係性が知れ渡っているような状況だったとしても、「敢えて悟られないようなペア画を設定する」という選択をすると、マンネリ化しつつある日常に少しの刺激を与えられる可能性もあります。また、それが発覚するかどうかといったスリルで仲が深まったりする可能性もあるので、積極的に採用する価値はあります。