東京ディズニーリゾートで仕事を行う方は、「キャスト(演じる役者)」と呼ばれています。数多くの職種がディズニーリゾートの屋台骨を支えていますが、ディズニーキャストは全部で27種類も存在し、それぞれ個性的で楽しいコスチュームを身に付けているのが魅力です。
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ゲストがよく目にする「ガイドツアーキャスト」や「アトラクションキャスト」の他に、パークの内外にあるお土産屋さんで働いている「マーチャンダイズキャスト」など、ゲストと関わる職種は「オンステージ」と呼ばれます。一方、ゲストには直接関わりませんが、裏方としての仕事は「バックステージ」と呼ばれます。
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オンステージで接客に携わる仕事の中で、とりわけアトラクションキャストには人気が高いコスチュームが集中しています。アトラクションの種類ごとに個性があり、例えばプーさんのハニーハントのコスチュームは、シャツにハチが描かれ、ネクタイにプーさんが付いたキュートな制服。帽子とズボンがグリーンで、プーさんの可愛らしいイメージにぴったり。ちなみに、ディズニーのコスチュームは、男女どちらにも似合うようにデザインに工夫がされています。
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スプラッシュマウンテンのスタッフは、水がスプラッシュする様子を表現したブルーの爽やかなベストが印象的。チェック柄のシャツとベストの組み合わせがメルヘンな雰囲気を漂わせます。
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鉱山の列車をイメージしたビッグサンダーマウンテンのスタッフは、テンガロンハットに茶色いジャケット、マスタードカラーのパンツが特徴的。ビッグサンダーマウンテンの世界観をそのまま再現したような衣装です。ちなみに、ジャケットの内側はブルーのストライプシャツに赤の蝶ネクタイでキュート。
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この他にも、ディズニーのアトラクションを支えるスタッフの衣装は沢山の種類があり、ジャングルクルーズのように船長をイメージしたワイルドな雰囲気のコスチュームもあれば、タワーオブテラーのキャストのように、厳かな印象のシックな衣装も。それぞれのアトラクションのイメージに合ったコスチュームが準備されている点が魅力です。
こうした可愛らしい印象のコスチュームとは別に、落ち着いたデザインで洗練された雰囲気の衣装を身に付けているキャストも存在します。ゲストからの様々な問い合わせに対応しているインフォメーションコーナーのスタッフは、一般的なオフィサーの制服。また、ゲストと一緒にパークを歩いて紹介していくガイドツアーに携わるキャストは、ワンピースに白い手袋が特徴で、上品な雰囲気。
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白と言えば、全身真っ白で清潔感溢れるコスチュームが目を引くのが、カストーディアルキャスト。パーク内の清掃をメインに行うスタッフですが、実は「歩くコンシェルジュ」という別名が。パーク内で困ったことがあれば、目印となる上下白のコスチュームを身に付けているスタッフを探せば良い訳です。
さらに、夏にはシャツとブレザーに帽子、冬にはトレンチコートが定番になっているのが、ディズニーでゲストコントロールを担うキャスト。パレードおよびショーがスタートする時には必ず現れます。
落とし物や施設で受付を担当するゲストリレーションキャストは、上品な赤いブレザーがトレードマーク。ホテルのスタッフのように落ち着いた雰囲気の衣装で、パークインフォメーションボード付近でアトラクションのそれぞれの待ち時間をアピールするのもこのスタッフです。
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こうした種類の制服の他に、頼もしげな印象のコスチュームをまとったキャストも。ゲストの安全を守り、防犯と警備を担当するセキュリティーオフィサーは、ガードマン風の紺色の制服。ディズニーリゾートで調子が悪くなってしまった時には、白いナース服の優しいナーススタッフが対応してくれます。
そして、コスチュームの種類が実に多彩なのが、フードサービスのスタッフです。パーク内の店舗の数だけコスチュームが存在するので、種類が豊富になっているという訳です。
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特に女性に人気が高いのが、販売をはじめ写真撮影をすることもあるマーチャンダイズスタッフ。キラキラしたブラウスとネクタイにスカートを組み合わせた衣装や、海を連想させるブルー系の衣装など、コスチュームも可愛らしいタイプが多いです。
このように、ディズニーリゾートには極めて沢山の種類のコスチュームが存在します。何万着もの衣装を管理するのは大変と思われますが、東京ディズニーリゾートでは清潔さを大切にしていて、コスチュームは毎日洗濯を行います。
これは、常に清潔な衣装を身にまとうことでキャストが気持ち良く仕事できる、との配慮でもあります。ディズニーリゾートは、目に見えにくい細かい部分にも妥協しません。そうした信念こそ、ゲストはもちろんリゾートで働くキャストの満足度を高めていると言えるでしょう。