最近、ほくろを除去する女性が増えています。安価で除去できますし、美容皮膚科でなくても、普通の皮膚科で行うこともできて、ハードルがかなり低いことが理由として考えられます。顔にあったほくろは除去できたけど、いつからメイクができるのかが気になるところです。ほくろ除去経過を見て、判断をしていくことがベストです。
炭酸ガスレーザーでほくろを除去した場合については、大体2,3日後にはメイクは可能になります。炭酸ガスレーザーで治療した場合は、ほくろが小さい場合が多く、かさぶたになってもすぐに治る場合が多いためです。かさぶたの上から、やさしくメイクをするのがポイントです。かさぶたが取れてしまったら、痕になってしまったり、治りが遅くなってしまうこともありますので、注意してください。
また、Qスイッチルビーレーザーでほくろを除去した場合は、かさぶたが完全に取れて、1週間から10日経ってからでないとメイクはできません。メス切除縫合法の場合は、傷口が落ち着くまではメイクができません。これは大きめなほくろや、医師が根が深い、再発しやすいと判断した場合に適用される手術です。レーザーと違い、手軽な感じはありませんが、再発を限りなく防止できる手術です。メスで切り開いたあとに縫合します。1週間前後で抜糸をするので、傷の治りは他のほくろ除去方法と比較すると遅いです。
抜糸して1週間から2週間ほど経って、傷口が落ち着いてきたように見えたら、傷周りをなるべく避けるようにしてメイクをしていきます。傷の治り具合は個人差がありますので、自分でほくろ除去経過を観察し、傷口が落ち着くタイミングを見るようにすると良いです。傷口から化粧品が入ってしまうと、炎症を起こす可能性があります。炎症を起こしてしまうと、さらに治りが遅くなるだけでなく、傷口がかなり目立ってしまいます。傷口周辺のメイクは注意をしながら優しく行うようにしてください。くりぬき切除法では、たいてい1週間前後で傷口が落ち着いてきます。はくろと普通の皮膚のギリギリをパンチでくり抜く方法なので、皮膚の再生を妨げないような優しいメイクをすることを心がける必要があります。
傷がまだ痛むようなら、無理してメイクをしないようにしましょう。また、薬局などで肌の色と同じ色をした医療用テープが売っています。傷がまだ痛むけど、傷を隠したい場合は、医療用のテープを貼るようにしましょう。傷のままでは、手術したことが丸分かりですが、テープを貼ってしまえば分からないです。テープの上からメイクをすることも、多くの医師が勧めています。また、ほくろを除去した後の傷がなかなか治らない、赤みが引かないなどの不安から、つい傷口を触ってしまう人を多くいます。これは、傷の治りを遅くしてしまうだけでなく、ケロイドの要因にもなりえます。
ケロイドとは、傷が再生中に引っ張られたり、刺激されることによって、傷口が大きく赤く膨らんで戻らなくなってしまう症状を指します。ケロイドは体質にも大きく依存し、なりやすい人、なりにくい人がいます。しかし、ケロイドは刺激されることによって発生をするものなので、メイクの刺激によってケロイドになってしまわないように注意しましょう。ほくろ除去経過において、だいたい3ヶ月前後で陥没や赤みは引いていきます。焦らずに、経過を見守ってあげることが大切です。無理にメイクをせずに、完全に傷が治るまで待って、メイクをするのがベストな判断といえます。メイクをする場合には、極力傷口を避けてメイクをするなどの対応をとりましょう。綺麗に傷を治すために、傷がある間メイクを少し我慢すると良いです。