和装はやはり日本人を一番美しく見せるスタイルではないでしょうか。結婚式や成人式でも振袖を着ることで気持ちも引き締まり、日本人女性としての気持ちも新たになります。振袖を着た時には、普段の髪型ではイマイチ物足りないというときがあります。和柄の振袖は鮮やかな色使いや豪華な刺繍、帯や模様の煌びやかさなどが特徴ですので、いつものヘアスタイルでは負けてしまいます。
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さらに、ロングヘアの人に起こりがちなのがダウンスタイルのミスマッチです。和装ではアップスタイルが基本なので、髪を全部下したダウンスタイルは不自然な印象を与えてしまいます。華奢な首のラインやうなじを出すことで、女性のはかなさを感じさせるのが和装の醍醐味ですので、素敵なアップスタイルで美しさを競いましょう。アップスタイルといっても、位置や高さによってもイメージがガラリと変わります。簡単に言えば、位置が高くなればなるほど若々しい印象を与え、低くすると大人っぽくなります。
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また、縦長のラインを強調すると大人っぽく、横にボリュームを出すとかわいらしい印象になります。このポイントを組み合わせて振袖にマッチした髪型をチェックしてみましょう。若々しく凛とした美しさを演出したいなら、高い位置でまとめ髪を作るのがおすすめです。ポニーテールにふんわりと地毛を巻き付けてピンでとめます。長さやボリュームが足りない場合はつけ毛などを利用すると存在感のあるお団子が作れます。また、地毛もあらかじめカールやパーマを付けておくと扱いやすくなります。襟足はスッキリさせておいた方が潔いので、ワックスやジェル、スプレーで後れ毛が出ないように固めておきましょう。
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大ぶりなヘアアクセサリーを付けるのも華やかさを出すのに最適な方法です、洋服では派手すぎるようなものでも、振袖ならぴったりです。大きな花のコサージュを耳の上につけるとクラシカルでつややかな印象に。まとめ髪のサイドに付けるときは、正面から見て少し存在が分かる位置につけましょう。
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最近はやりの編み込みでもかわいらしい和装スタイルが作れます。髪全体を左右に分けて、それぞれを編み込みにします。片方の毛先を反対側の編み込みの下で止め、もう片方の毛先を最初に止めたほうの毛束の下にくぐらせてから反対側にピンでとめます。編み込みをルーズにほぐしてナチュラルな髪型に仕上げましょう。ショートヘアの人でも和装にあった髪形を作ることができます。まず、全体的にワックスを揉みこみ、サイドの髪をくしでしっかりとなでつけます。トップやバックはボリュームを出しつつ、サイドをきっちり引き締めることでカジュアルになりすぎないきちんと感が出ます。前髪は斜めにおろしたり、ポンパドールを作ると女性らしさがでます。ここでも大ぶりのコサージュを耳の上に付けてゴージャスな女性を目指しましょう。まとめ髪も前髪を変えるとイメージが変わります。振袖におすすめなのは斜めに流した前髪やポンパドール。
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個性的なスタイルを目指すならぱっつんも和装に似合う前髪のひとつです。当たり前かもしれませんが、和装にはあまり明るい髪色は似あいません。ナチュラルな黒髪か、ダークブラウンなどがおすすめです。傷んでつやのない髪もまとめ髪にすると老けて見えますので、きちんとお手入れをしてつやのある健康的な髪を維持するようにしましょう。振袖は、基本的には結婚前の若い女性だけが着用する特別な着物です。そのため、若々しさや清潔感、日本人女性としての凛とした美しさなど演出するのに最適な装です。髪型はその人の印象を決める大事なポイントになりますので、和装であっても気を抜かない、個性を出して魅力的な自分を目指しましょう。