今後の公的年金制度を考える上での論点のひとつに、無年金・低年金問題があります。
那覇市に住む女性(当時75)は目に涙をためながら逼迫した生活をぽつりぽつりと語りました。
「お金がなくて、毎日、明日生きられるかと考える。低年金者は死ぬのを待つだけなのか」‥‥
女性が手にする国民年金は2カ月に1度、9万円だといいます。
女性には貯金はなく、月4万5千円が生活費の全てで、その大半が市営住宅の家賃と光熱・通信費に消えるそうです。残る食費は1万7千円で、1日に使える金額を計算すると、平均およそ560円…..。
食費を560円で済ませようとすると、スーパーで半額セールになった総菜を購入することになるといいます。
1人暮らしの自宅は必要最低限の家具のみそろえ、日中は電気代を節約するためクーラーを控える。ひざが痛くても受診を我慢していると女性は言います。
日本復帰後、県内の飲食店で勤務した女性。低賃金と事業所側の厚生年金未加入が負担となり、国民年金の納付は後回しになったそうです。
女性の夫は約10年前に他界しました。遺族年金はなく、女性には子供が4人いるが「迷惑を掛けたくない」と頼れないのが現状….
そのため、老後に夫婦で2千万円必要とした金融庁報告書を巡るニュースを目にするたび、不満とストレス、怒りが込み上げてくるといいます。
「今、生きている高齢者に目が向けられていない」…..
年金問題は国が救済しなければ解決策はないでしょう。
無年金者や低年金者が増え続けることに対して、ネット上からは以下のようなコメントが寄せられています。
「今の高齢者で年金もらえないのは自己責任。払っていれば払った額以上にもらえていたはず。若い時もギリギリの生活でというなら年取ってからも同じ。年取ったら裕福になるということはない。半額値下げも誰かが買うもの。それを悪のようないうのはおかしい。ただ生活保護が国民年金より多いのは制度設計がおかしいと思う」
「年金や生活保護費は見直しが必要。先日も京都で残念な事件があったが、市の職員だけでなく国がもっと管理強化すべき。支給すべき人に与えてあげて欲しい!輩に簡単に保護費を払うな!」
「年金は収めた額しか貰えないから仕方ないと思う。救済しようと思えばキリがないし、近くに子供さんが四人もいらっしゃるなら、現状は把握されてるはずだし、一人ずつ僅かな額でも出し合い、普通は子供達が助けると思うけど、子供に頼りたくない、と言っても限界があるから相談した方がいいと思う。」
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