生まれたばかりの赤ちゃんは、母親の温かい愛情を感じながら世界を見る前に、冷たいゴミ箱の中で目を開けなければなりませんでした…
2019年6月(現地時間)、オンラインメディアのワールド・オブ・バズにより、生まれてすぐにゴミ箱に捨てられて、死にかけていた赤ちゃんを奇跡的に救出した、ヒーロー犬の話が報道されました。
該当事件は午前6時頃、マレーシアのアムパンジャヤ(Ampang Jaya)に位置しているスーパーの前で起きました。
当時、犬を連れて朝のパトロールに出た警備員は、犬がどうしてもこの日は言うことを聞かなかったために苦労していたと話していました。
パトロール中に犬が興奮しているように吠え続け、歩くことに出来ずに犬についていくことしかできませんでした。
いくら全力を尽くして犬を連れて帰ろうとしても、犬は振り向かないまま、ある一か所をずっと見ていたそうです。
ようやく異常な気配を感じた警備員は、周辺を見渡した後に犬が見つめていた場所に注目しました。
犬の視線に沿ってたどり着いたところには、ゴミ箱が一つ置かれてありました。
警備員は近づいていったところ、なんと!赤ちゃんの泣き声が聞こえ始めたのです!
ひょっとすると…
ゴミ箱のふたを開けてみると、そこには血だらけで、生まれたばかりの赤ちゃんが目もしっかりと開けられないまま毛布に包まれて泣いていたのです!
衝撃的な状況にしばらく言葉を失った警備員は、赤ちゃんをゴミ箱から取り出した後に警察に申告しました。
警察によると、赤ちゃんは生まれて間もない状態で、へその緒も切り捨てられないまま出産してすぐお母さんに捨てられたことが分かりました。
警察は現在、赤ちゃんを遺棄した母親を追跡するために、近くの病院を中心に聞き込み捜査に乗り出したことが分かりました。
奇跡的に赤ちゃんの命を生かした警備員は、「犬がどうしても言うことを聞かなかったのがおかしいと思ったら、まさか…。子供の命を生かすことができて本当によかった」、「犬がとても誇らしい」と述べていました。
続いて、「ゴミ箱を開いたときの衝撃が、一生忘れられないと思う」、「育てる自信がなければ産まないでほしい。既に生まれた命をゴミ箱に捨てていくなんて、殺人とも同じです!」と怒りを表していました。
なお、「もう少し遅れて発見した場合、赤ちゃんは世界の暖かい光を一度も見ずに死んでいたのかもしれない」、「臭くて冷たいゴミ箱でよく耐えてくれた赤ちゃんも誇らしい!」と伝えていました。