累計発行部数300万部を記録し、「マンガ大賞2012」にもノミネートされた押見さんの異色マンガ「惡の華」が、俳優の伊藤健太郎さん主演で実写化されることが決まりました。それに伴い、特報とディザービジュアルが解禁され、映画の公開日は9月27日となります。
映画の全キャストも発表されており、主人公・春日高男役を伊藤さんが務めるほか、春日につきまとう仲村佐和役を玉城ティナさん(21)、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役で秋田汐梨さん(16)、文学好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役で飯豊まりえさん(21)と今旬の若手俳優・タレントが勢ぞろいとなっています。
本作は、「絶望」をテーマにうっ屈とした青春と行き場のない衝動を描いた押見修造さんによる同名の人気コミックを実写化。同映画は、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」などの岡田麿里さんが脚本を手がけています。
閉塞感に満ちた地方都市が舞台となっているのですが、中学2年の春日高男(伊藤)は、ボードレールの詩集『惡の華』を心のよりどころに、息苦しい毎日をやり過ごしていました。ある日の放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田)の体操着を見つけます。すると、春日は衝動のままに体操着をつかんで逃げ出してしまいます。
しかし、春日の盗みを一部始終目撃していたクラスの問題児・仲村佐和(玉城)に、“そのこと”を秘密にする代わりにと、春日にある“契約”を持ちかけられてしまいます。こうして仲村に支配されてしまう春日は、仲村から変態的な要求され従ってしまいます。しかし、次第に春日のアイデンティティーが崩壊し、絶望を知ることとなります。そして2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまって….
惡の華といえば“変態”の世界観がふんだんに注がれています。そこで、公開された特報には、鋭い眼光で「うっせー、クソムシが」と強烈なせりふを吐く孤高のヒロイン・玉城ティナさんの姿で始まり、主人公・伊藤さんが女子の体操着の匂いを嗅ぐ姿や、大雨の中、半裸で雄たけびを上げる姿など、キラキラした青春映画とは一線を画すショッキングな映像となっています。
また、ティザービジュアルには、それぞれ春日と仲村の姿が写し出されていて、背後の教室内には、ひっくり返った椅子や墨汁まみれの黒板、壁に書き殴られた本能丸出しの落書きなど、暴走する青春が凝縮され、超変態狂騒劇を予感させるビジュアルに仕上がっています。原作のヒットにより今回の実写化にもさぞ期待が寄せられていることでしょう。果たしてファンを満足させられる仕上がりとなっているのでしょうか??必見です!!