俳優・歌手の杉良太郎(74)が7日、高齢ドライバーによる死亡事故が相次いでいることを受け、東京・鮫洲運転免許試験場を訪れ運転免許証を返納しました。また、その様子が複数メディアで報じられ、Yahoo!リアルタイムワード1位に「杉良太郎」がランクインするなど反響を呼んでいます!
昨今、高齢ドライバーによる交通事故が相次いでおり、幼い命を奪うなどの悲しい事件が連日ニュースで報道されている中、高齢者による免許返納を義務化させるべきではないかなどとも指摘されています。
警察庁の発表によると、2018年に運転免許証を自主返納したのはおよそ42.1万人。2年連続で40万人を超えるなど自主返納についての意識は高まっているものの、75歳以上の免許保有者の自主返納率は5%と低い水準となっているそうです。
杉は、今年8月に75歳を迎えるそうで、「70歳の更新の時に受けた講習で『この次は更新できるかな』と思った。歩いたり階段を上ったりすることに支障はないけど、運転することは別。反応が以前とは違うなと感じ、次は返納しようと決めました」と免許返納に至る経緯を語りました。
さらに高齢ドライバーの起こす事故についても触れたうえで、「年齢による衰えを感じる人は、事故を起こす前に運転をやめることを考えてほしい」、「こういう年になって、相手の人を傷つけたりして刑務所に入るのはできないでしょう。生きて出てくることも難しい。家族とも話し合って、ちょっとでも不安があったら返納したほうがいい」と高齢者への運転免許自主返納を呼びかけました。
同日、運転免許証を返納した杉は、「運転経歴証明書」を受け取ったといいます。顔写真付きの身分証明の提示を求められることが多く、高齢者らは自身の身分証明書を失うこともあり返納できないなどの声もありますが、こちらは身分証明書としても利用できるほか、「運転はしないけど、免許証は身分証明書として必要」という人も安心して返納することができるといいます。
さらには、タクシーやバスなどの公共交通機関の優待券、一部のホテルやレストランの料金が割引されるなどといった、各自治体ごとに異なる様々な特典を受けられるメリットがあるというので、高齢者にとって非常にいい待遇を受けられるのです。
最後に杉は「自分の体調と相談しながら『人に迷惑をかけてはいけないな』とか、家族と話し合って、これから車を運転しない場合はどういう交通手段を使えばいいのか、ルートを見直すのも大事かなと思いますね」と運転免許証の自主返納について呼びかけました。
これにはネット上でも以下のようなコメントが寄せられています。
「判断力があり、モラルのある人ほどきちんと自主返納しているような気がします。自分は大丈夫とか、今まで無事故だから…と不要な自信を持ってる高齢者に見習ってもらいたいです。」
「杉さんは見るからに若いよ!その上運転手も雇ってるからそんなに影響は無いと思う。問題は本当に呆けたヨボヨボの高齢者が返納しない事です。まともに車庫入れすら出来ない人が免許を所有してるのが信じられない。老若男女を問わず、実技試験が甘いのでは?一度合格すれば、更新に実技試験が無いのもまずいね。」
高齢ドライバーによる死亡事故が絶えないですが、少なくともこの杉の呼びかけに答えてくれる高齢者が現れるといいなと思います!