いつの時代も注目を集めるのは「イケメン」「美女」ですが、ここ最近は必ずしも整った顔立ちをしている人ばかりが注目されているわけではありません。男性に関しては依然としてイケメンが強いものの、女性の場合は「顔立ちよりもスタイル」が重視される状況が増えています。言い方はさまざまですが、要するに「ブサカワ」に近いニュアンスの女性がグラビアなどに登場する機会が増えています。
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非常に競争が激しい女性モデルや女性タレントの世界ですが、男性の場合はそれほど熾烈な争いが起こっているというわけでもありません。もちろん、一定の競争は存在していますが、明確なヒエラルキー構造が出来上がっている関係もあってか、非常に静かな競争で収まっています。読者が紙面にモデルとして登場する「読者モデル」には、一世を風靡した女性読者モデルが数名います。しかし、メンズ読者モデルに関してはそこまで特出した人物がいません。
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ただし、あくまでも特出した人物が出てくる機会が少ないというだけの話であって、素晴らしい人材はたくさんいます。そもそも、女性(読者)モデルに関しては、多くの男性からニーズが生まれやすいためにメディアに露出する機会が多いものの、男性(読者)モデルに関しては、そういったニーズが少ないことでメディアに露出する機会が少なくなっている影響もあります。
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良くも悪くも「よく目にする」という状況にならなければ、多くの人から認知される可能性が低くなってしまうため、必然的にメディアに露出する機会が多い女性のばかりに注目が集まりやすいわけです。しかし、男性の場合は雑誌を購読している「熱狂的なファン」がいて、その数は必ずしも女性の場合に劣るとは限りません。表に出てくる割合の差が大きいのですが、時には「爆発的な人気を獲得した男性(読者)モデルがメディアに露出するようになる」と言うこともあります。
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しかし、その多くは映像向きのキャラクター性ではなく、注目もすぐに薄れてしまうことが多いです。「写真に撮られる」という状況でこそ魅力を発揮する人が読者モデルになっているわけで、そこから俳優やタレントになって成功できる素質を持っている人が多いというわけではありませんが、女性の場合は「見た目だけで売れる」という明確な違いがあります。当然、長く芸能界で生き抜いていくためには「タレント性」が必要ですが、容姿に優れている上にスタイルも良い女性ならば、少なくとも若いうちは芸能界で活躍できる機会が多いです。少々セクシーな衣装で男性の興味をそそるだけで一定のニーズが生まれるわけなので、この違いが女性の読者モデルが注目されて男性が注目されない大きな要因です。
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現在、芸能界で主に俳優として活躍している男性の中には、もともとモデルだった人がたくさんいます。当然、見た目が良いことはもちろんですが、それだけでなく「個性的な演技をする」という点が評価された結果です。現在でもそういったタレント性のある男性読者モデルが出てきた場合には、早々にタレントへ転職することもあります。
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ただ、最近の男性読者モデルの多くは「似たり寄ったりの見た目とキャラ」になってしまっているため、あえて引き上げる必要がないという状況も事実です。ジェンダーレスな顔立ち、背格好の男性が評価されやすい状況で、以前のように男らしい男性は読者モデル界から減ってしまっています。世の中のニーズがそういう傾向に進んでいる結果といえばそれまでですが、「代わり映えしない」という理由も大きく関係しています。とはいえ、現在高く注目されている男性読者モデルの今後に関しては、ファンのみならず目が離せない状況に違いはありません。