結婚式のイメージというと、真っ白なウエディングドレスを思い浮かべる方も多いと思いますが、最近では和装の人気もじわじわと上がってきています。和装での結婚式の人気の火付け役となったのが、沢尻エリカさんのおしゃれな白無垢姿でしょう。それまでは、白無垢というと、嫁いだ先の色に染まりますという意味合い通り、大人しい花嫁さんというイメージだったのが、沢尻エリカさんの白無垢姿で一気に印象を変えました。
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様々な有名人の結婚式を見たことがある方も、もちろん若い方も、あの花嫁姿に衝撃を覚えた人は多かったのでしょう。当時は、おしゃれな白無垢姿が相当話題になり、その後沢尻エリカさんを真似た白無垢に洋髪を合わせるスタイルが急増しているようです。
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沢尻エリカさんの白無垢の特徴はいくつかありますが、最も印象的だったのは、大きな百合を使ったヘッドドレスでしょう。一目見ると目が釘付けになってしまうほどの大きなヘッドドレスで、髪の毛はウエーブをつけたダウンスタイルでした。このインパクトは相当なもので、花の色は白一色でありながら、優雅な花びらのラインが強調されていて素晴らしいものでした。また、このヘッドドレスとメイクの相性もピッタリで、白無垢らしく白く塗った肌に、目の周りをぐるっと囲った黒のアイライン、そして、真っ赤な口紅というものでした。色味は少ないものの、メリハリがきいていて、きりりとした表情をだしながら、幸せに満ちた花嫁らしい表情をされていたのが印象的です。
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沢尻エリカさんは、目鼻立ちのしっかりとした顔つきなので、ベーシックな和装メイクよりも、ずっと良く似合っていたように思います。自分の顔のことをよくわかっているな、と感じました。その自分らしさをだした結婚式が、現代の女性たちのニーズにマッチしていたのだと思います。今までとは違っておしゃれに和装の結婚式がしたいと思っている人の数は相当多かったのでしょう。そんな人たちのモデル的な存在になったのが沢尻エリカさんでした。
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もうひとつの、この結婚式の特徴は衣装です。この白無垢は、衣裳らくやを経営する石田節子さんプロデュースの、昭和初期に作られた色打掛けだということです。ヘッドドレスの印象が強すぎて、衣装のことは話題になりにくいのですが、この白無垢は、赤と金の刺繍が施された、素晴らしいものです。昭和初期に作られたものだということで、今もう一度この白無垢を作ろうと思っても同じようには出来ない貴重な一品です。まさに、自分だけの特別な一着だと言えるでしょう。
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この特別感こそが、女性の憧れポイントです。今では、豪華な結婚式にすることを目標にしている人は少なくなり、こじんまりとした結婚式でいいから、自分たちだけの個性をだせる特別な結婚式を希望するカップルが多いようです。そんな世代の人たちに、沢尻エリカさんの、特別な衣装は最も求めていたものだったのでしょう。見る人が見れば、その価値に気づけるという、特別な衣装は現代の花嫁の憧れになりました。
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結婚式は、両家の親の意見を聞き入れなくてはいけないことも多く、自分たちはドレスを着て教会で式を行いたいと思っていても、親の意見により神前式に変更するカップルは大勢います。今までは、仕方なく神前式に変更していたカップルも、沢尻エリカさんの白無垢姿を見た後には、自分から進んで神前式を希望することになったかもしれませんね。地味なイメージの強かった神前式を、派手に現代風に変えたことで、若い人の憧れの的に変わりました。そうして、沢尻エリカさんと同じような大きなヘッドドレスをつけている花嫁を見た独身女性も、その姿に憧れる人が多いようで、今後も、沢尻エリカスタイルの結婚式の人気は続いていくでしょう。