6月2日、神戸ワールド記念ホールにて開催された「RIZIN.16」で、フジテレビはこの試合を生中継したものの、那須川天心が最初のダウンを奪った決定的な場面を、CMで放送できないというハプニングが起こり、ネットで批判の声が殺到し、炎上しています。
同日、那須川天心(20)=TARGET=が、ISKA(国際競技空手協会)世界フェザー級タイトルマッチ(ISKAユニファイドルール3分5回)で、ISKAフリースタイル世界バンタム級王者マーティン・ブランコ(30)=アルゼンチン=と対戦。結果は、那須川天心が2回2分19秒KOで勝利しました。
しかし、那須川天心がKO勝ちで王座を手にしたファイトは、フジテレビ系で全国生中継されたが、最初のダウンシーンは生でオンエアされなかったというのです。一体どういうことなのでしょうか?
2回、那須川の左のオーバーハンドブローが相手の右目上を切り裂き、ブランコが流血。このラウンドで、残り1分50秒でレフェリーが傷の具合をチェックするため試合を一時ストップさせたというのですが、ラウンド途中というこのタイミングでCMに入ってしまいます。
そしてCM中にすでに試合は再開されており、CMが明けると、画面に映し出されたのは相手のブランコがすでにダウンしている場面が映し出されたのです。
しかも、このときが2度目のダウンで、2度のダウンを奪ったシーンが、まさかのCM中だったということで、楽しみにしていた多くの視聴者が、その那須川の決定的なダウンシーンを見れなかったというハプニングが起こりました。
RIZINの榊原信行実行委員長によると、地上波放送のため、CMをどこかのタイミングで挿入する必要があったと説明していますが、当然のようにネット上ではブーイングの嵐。
「CM明けたら相手がダウンしてた。ちゃんと試合開始に合わせてCMが終わるように調整してくれよ…」
「那須川天心に失礼やろ!ドクターチェック中にCM挟むとか前代未聞やろ」
「あのタイミングでCM入れる?最初のダウンシーン見れなかったし…」
「もはや放送事故というよりかコントや」
などの多くの批判の声が殺到しました。
その後、同実行委員長は「ドクターチェックは負傷の程度で時間が変わりますが、過去の例から見ても1、2分はかかるということがあった」と説明したうえで、「早速SNSが大炎上してるようですね」と、今回のハプニングに対して申し訳なさそうに話しました。
続けて「僕もオンエアを見ていないので、これから自分なりの確認をしてフジテレビと話していきたい。(CMについては)地上波のスポーツ中継での命題。誰がその判断をするのか」と説明し、「CMを入れるタイミングは今後、いろいろ検討することになると思います」と今後の対策についても語りました。
今回のハプニングを「放送として新しいチャレンジをしてきた中で、前向きにチャレンジして起こった事象」としていますが、この日の試合を楽しみにしていたファンからすると炎上しかねない問題だと思います。
是非とも今後はこんなハプニングがないようにしてもらいたいですね!