24時間テレビは毎年恒例になっている番組の代表格です。愛は地球を救うというスローガンのもと、様々な取り組みで番組を盛り上げています。毎年生放送で行う上、長時間の番組ですから楽しみなっている人もいることでしょう。
しかしながら一方で24時間テレビは何かと批判されることがあります。放送される時期が近付くと必ずと言っていいほど否定的な意見が噴出するのです。
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批判の内容は様々ですが、よく言われているのがタレントが走るマラソンです。所定のスタート位置からゴールを目指して夜通し走り続けるというものであり、24時間テレビの目玉になっています。大体は放送時間内に無事にゴールし、感動のエンディングを迎えるというのがお馴染みです。
ただ、そもそもなぜ走る必要があるのかとして叩かれることが多いです。頑張っている姿を見せて勇気を与えるという目的もあるとされていますが、それにしてもわざわざ走る意味が分からないという意見や、ランナーを見たさに沿道に人が集まったり車が渋滞したりと迷惑という意見もあります。
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そして、加えて批判されることがあるのがギャラ問題についてです。24時間テレビと言えば募金を集めて困っている人の手助けをしようというのが主たる目的の一つでもありますが、それゆえにチャリティー番組という主旨も持っています。ところがランナーには高額のギャラが発生しているという現実もあるようで、金額にして実に数百万円~数千万円とされているのです。チャリティー番組にもかかわらずギャラが発生しているとなると、なぜそのギャラを募金しないのかと叩かれてしまうのも無理はなく、一部では偽善番組という風にも呼ばれています。ちなみにギャラはランナーだけでなく出演者にもしっかりと払われているとも言われていますから、益々チャリティー番組の主旨が疑われます。
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その他にも様々な面で叩かれることが多く、番組の放送と批判はセットのようにもなっているのですが、そこで気になるのが視聴率ではないでしょうか。それだけ批判の的になるのなら、どの程度の人が見ているのかも知りたいところです。
視聴率については、平均的にはおよそ15~20%の間を行ったり来たりしているようです。平均だけを見ると番組の規模の割に大したことがないと感じられるかもしれませんが、ただ目玉でもあるドラマ枠になると20%を超えてくることもあります。そしてランナーが無事にゴールする瞬間には視聴率もアップしやすく、例えば2017年の場合は瞬間視聴率が約40%だったとされているのです。
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この数値だけを考えると、それなりに見られているという印象を受けるものであり、批判されている割に見ている視聴者も多いと考えることができます。このことから分かるのは、批判については視聴者全体によるものではないということです。確かに24時間テレビについて叩く人は多いようですが、しかしながら批判はもはや恒例行事のようなものなのでしょう。お決まりのように気になる部分を指摘するものの、それ自体がお祭りのようなもので、叩きながらも意外と普通に見ているという人も少なくありません。中には完全に見ないという人もいると思われますが、一方では部分的にでも視聴するケースもあり、なんだかんだで観られている番組です。そのため視聴率も毎年平均レベルは記録し、瞬間的には大台にも乗ることがあるのです。
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24時間テレビの批判については恐らくこれからもされていくと考えられます。チャリティー番組の割に、と指摘できる部分もないとは言えないですから、槍玉に挙げられるのもある意味自然かもしれません。ただそれも含めての24時間テレビですので、時期が来るとネット上ではお馴染みの光景が繰り広げられるのでしょう。