納豆は安くておいしく、カルシウムやビタミンなどの栄養素がたっぷり含まれ、目や肌や髪にもいい効果が期待できる、素晴らしい食べ物ですが、そんな納豆の賞味期限は意外にも短く、製造日から10日以内となっているようです。
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発酵食品なのだから賞味期限が切れても大丈夫、と思ってしまいがちですが、実際に賞味期限が切れた納豆はどうなってしまうのでしょうか。納豆メーカーの公式ホームページによると、納豆の賞味期限が切れたものをいつまでに必ず食べましょうという決まりはないそうです。しかし、納豆は日が経つと再発酵を起こし、アンモニア臭を発生させます。このアンモニア臭が発生したら、もう美味しく食べられないので食べるのをやめるべきであると書いてありました。ちなみにアンモニア臭がしても、体には害はないようです。
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ちなみに納豆を食べない方がいいとされている状態は、糸をひかずにバラバラになっている、干からびて乾いてしまっている、もしくは逆に水っぽくなっている、アンモニア臭や腐敗臭がする、カビが生えている状態、などのようです。また、あまり保存状態が良くない納豆には、時折納豆の表面に白いカビのように見える斑点がついているように見えることがあります。これはおそらくチロシンというアミノ酸が結晶化したものであると考えられており、これ自体に害はありませんが、シャリシャリと砂を噛んでいるような感覚になり、食感が悪くなります。好みの問題はありますが、これもあまり保存的に好ましくない状態であると考えられるでしょう。
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さらに、20度以下で冷蔵保存された納豆は3週間ほど過ぎてもアンモニア臭は発生しませんが、常温保存された納豆の場合はカビが生えてしまうこともあるようです。特にカビが生えやすい梅雨や、暑い夏の時期などは、納豆の賞味期限内だとしても必ず冷蔵庫にしまった方がいいでしょう。安売りなどでつい買いすぎてしまい、とても納豆の賞味期限内に全て食べきるのが難しいと感じた場合には、納豆は実は冷凍保存が可能な食材です。冷凍によって納豆菌は休眠し、発酵が一時的に止まるため、保存が長く可能なようです。
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購入したパックのままいれても大丈夫ですが、万が一のパックの破裂が心配な方はパックから開けてタッパーに入れるなどして冷凍するといいでしょう。海外の日本食スーパーなどで売られている納豆はこの冷凍保存が主流なので、日本とは違って賞味期限がかなり長く設定されています。海外旅行などで納豆を買おうとして驚く人もいるらしいですが、納豆の種類が違うわけではなく、保存方法が異なっているだけなのです。ちなみにこの冷凍保存では1か月から3か月まで保存が可能なようです。
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また、賞味期限が近いからと言って、慌てて一気に納豆を食べすぎるのもよくありません。前述したとおり、納豆は多数の栄養や効能が期待できる食べ物でもありますが、同時に痛風の原因になるプリン体や、女性ホルモンの活発を招くけれど、取りすぎは逆にホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまう大豆イソフラボンや、慢性的な過剰摂取によって、腹痛や下痢、吐き気など、様々な症状を引き起こすミネラルのセレンなども含まれています。そのため、いくら体に良いからと言って、むやみに食べ過ぎるのは逆に不健康を引き起こすもとになるので、大量には食べ過ぎないようにしましょう。さらに、納豆はビタミンKを含んでいるので、心臓病の薬を飲んでいる方は反対の採用を引き起こす危険性があり、絶対に禁止になっているので、家族に心臓病の方がいる場合は注意してください。納豆をおいしく食べ、適切に栄養を摂取するためにも、なるべく消費期限内で食べきるようにしましょう。