Mr.
Childrenの桜井和寿といえば、バンドの顔として、数々のシングル、アルバムを発表し、スタジアムクラスの会場を満員にできる、日本ではトップクラスの音楽家でありフロントマンです。1992年にメジャーデビューを果たした桜井和寿が率いるMr.Childrenも25周年を迎え、さらに円熟味を増した楽曲を届けてくれることと思われますが、ここまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。
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桜井和寿
桜井和寿は、1985年に田原健一、中川敬輔らとMr.Childrenの前身となるバンドを結成し音楽活動を始めます。当初は、高校生の仲間が集まって作った高校生バンドでしたが、次第に作詞、作曲も手がけるようになり、1989年にMr.Childrenにバンド名を改めメジャーデビューを目指すことになります。
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都内でライブ活動を開始するも、なかなかデビューのきっかけは掴めませんでしたが、1991年に音楽プロデューサー小林武史と出会い、1992年にアルバム「EVERYTHING 」でデビューを果たします。しかしながら、全く売れませんでした。決して演奏が上手いバンドではありませんでしたが、桜井和寿も作る楽曲と透明感のある声は業界内で評判となり、1992年に発表された4枚目のシングル「CROSS ROAD」でブレイクの兆しが見え始めると1993年に発表されたアルバム「innocent world 」が大ヒットを記録し、トップバンドの仲間入りを果たしました。
桜井和寿のプライベート
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一方、桜井和寿の私生活の方では、1994年に5歳年上の所属レコード会社の社員と結婚し、同じ年に女の子が誕生しています。バンドは念願のブレイクを果たし、結婚、子供の誕生とまさにバラ色の人生だったのですが、この幸せは長く続かず、1997年頃からアイドルグループ「ギリギリガールズ」の吉野美佳との不倫が報じられます。それまで、好青年といったイメージが強かった桜井和寿だけにその影響は大きく、また、本人も相当に追い込まれていたようで、Mr.
Childrenは初のドームツアーの後、休養に入ってしまいます。また、この頃から頻繁に桜井和寿とメンバー間の確執やバンドの解散が噂されるようになります。
これからも楽曲を作り続けて欲しい
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バンドは、約一年間の休養を経て活動を再開しますが、前妻との離婚協議はなかなか進まず、結局、離婚が成立したのは3年後の2000年であり、その後、吉野美佳とは入籍し3人の子宝にも恵まれています。また、この頃から、かつての好青年のイメージから脱却し恋愛をテーマとした楽曲からメッセージ性の強い楽曲にシフトしてきたことも大きな変化となって現れていますが、このことがバンドをさらに進化させたことは言うまでもありません。
現在は、子供たちの良き父として、また、Mr.
Childrenは紆余曲折しながらも着実にそのキャリアを積んでいます。桜井和寿には、これからもメッセージ性が強くみんなが共感できる楽曲を作り続けて欲しいものです。