「山田孝之の東京都北区赤羽」は、テレビ東京で放送されていた人気ドキュメンタリーです。
ドキュメンタリーと言っても、ドキュメンタリーとドラマの中間のような作品に仕上がっています。
演じることに悩んだ日夕山田孝之が、撮影を中断して赤羽に移住してからの出来事が描かれた作品で、東京都北区赤羽という土地柄もよく出ていました。このドラマの影響で、東京都北区赤羽に住み始めた人もいるくらいです。
写真：テレビ東京
山田孝之の東京都北区赤羽
映画の撮影中に、自分自身と役を切り離すことができずに悩んでいた山田孝之は、赤羽に実際に住んでいる個性的な人々をユニークに描いた漫画に出会い、感銘を受けます。
写真：matome.naver.jp
この場所に行けば、見失ってしまった自分を取り戻すことができると感じた山田孝之は、信頼する映画監督を自宅に呼び、赤羽に行くと告げます。そして、赤羽での自分の姿を撮影して欲しいと依頼するのでした。
赤羽の地に降り立った山田孝之は、漫画の作者であり主人公でもある清野とおるに会いに行き、赤羽を案内してもらいます。
赤羽のマンションに住み始めた山田孝之の姿を追ったのが、「山田孝之の東京都北区赤羽」なのです。
山田孝之の魅力が全開
写真：ORICON NEWS
作者の清野とおるは、このような形で赤羽が映像化されるとは夢にも思わず、映像化されても、自分の原作を絶対に超えられないという自負心があったのに、あっさり超えられてしまって寂しいと語っています。
「山田孝之の東京都北区赤羽」は、山田孝之の魅力が全開で、Tシャツに短パン、サンダル姿で暮らす、普通の男性を見ることができます。監督との雰囲気も良く、監督の誠実なところもよく出ています。
「山田孝之の東京都北区赤羽」の原作
写真：cakes（ケイクス）
「山田孝之の東京都北区赤羽」の原作は、清野とおるが描くエッセイ漫画です。漫画家として仕事をしている清野とおるが、スランプに陥って連載を失ってしまい、実家にもいることができなくなって赤羽に引っ越し、赤羽の珍名所を紹介する内容となっています。
写真：ナタリー
原作者の清野とおるは、東京都板橋区生まれで1998年に漫画家としてデビューしています。しかし、漫画家を続けていく自信を失い、スランプに陥ります。無収入状態となり、アルバイト生活を送りながら、赤羽を舞台にしたエッセイ漫画を出版社に持ち込むようになります。ところが、すべて没になり、個人ブログにネタを綴っていました。2008年にブログがマガジンの編集者の目に留まり、連載をスタートします。この作品がヒットして、NHKなど様々な番組で特集が組まれるようになり、「山田孝之の東京都北区赤羽」へとつながるのです。