ワンチャンという言葉が今、若い女性や学生の間で流行っています。野球ファンの方はもしかすると王監督に関連した流行語かしら、と感じたかもしれません。
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しかし、残念ながらワンチャンと王監督については無関係です。ちなみに蛇足ですが、ワンチャンとは犬に関連した流行語でもありませんので、愛犬家の方は肩を落とさないで下さい。
ワンチャンとは?
ワンチャンとは、ワン・チャンスの略語です。最近では由来がよくわからない流行が女子高生や若者の間で流行っていますが、ワンチャンについてはシンプルな略語であり、元々は麻雀の世界で使われていた用語となります。ワン・チャンスとは和訳すれば「一度の好機」であり、略語の方も全く同じ意味合いで使われています。
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ゲームの世界では「今では負けそうだけれど、この後の展開ではワンチャンあるぞ」といった風に使われており、客観的に見れば劣勢に置かれているが、後半の運気や戦術次第では十分勝てる見込みがある、という場合の表現です。麻雀の世界でもそういった風に使われていた事が多く、直訳すれば「一度の好機」ですが、麻雀やテレビゲームの場合、完全な劣勢に立たされていても、思わぬ幸運や相手のミス、自分のひらめき等で後半に大逆転出来るケースが多々あり、まさにワンチャンだらけの娯楽です。
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他の所でも使われている?
ワンチャンという言葉は、恋愛の世界でも使われています。こちらでは、やや下ネタ的な要素を含んでいます。テレビゲームで遊んでいる時には、普通に使える流行語ですが、デートや合コンなどの現場で使うと、誤解されてしまいます。異性の前で使う際は本当に注意しましょう。なぜなら、恋愛の分野においては、元々の意味である「一度の好機」という意味から拡大解釈が進み、「セックスが出来る可能性」といった意味合いになってしまっています。
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しかも「これまで真面目な交際を続けてきた。プロポーズも済んだし、今夜はワンチャンあるかも」といった使われ方をする事は稀であり、大抵は「あの子は誰とでも寝る女子として有名なんで、頼めばワンチャン出来るかも」といった風に、どちらかと言うと、完全に遊び目的で使われているケースが大半です。ゲームの世界では使いやすいフレーズですが、異性の前で連呼すれば、誤解は必死です。
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更に今では拡大解釈が加速して「ワンチャン出来る女子」や「ワンチャン狙いの男性」といった風に、夜遊びのセックスの暗喩として使われ始めています。男性だけではなく、女性も流行語を使う時は、シチュエーションに気をつけなければ、周囲の男性に大きな誤解を与えてしまいます。