モラハラをする人の心理など、される側からすると想像もつきません。最近ではモラハラ体験を公にする人も増えて被害が明るみに出ることもありますが、一般の人たちの多くは周囲に心配をかけまいと我慢してしまったり、自分だけが耐えれば上手くいくと信じて現状維持を選んでしまうようです。
写真:konkatsu.net
モラハラをするのは親や夫というイメージも強いのですが、中には妻の方がモラハラであるケースもあります。モラハラ妻に苦しんでいても、体力やパワーの弱い女性からモラハラを受けているなどとは信じてもらえないと考える人も多いですし、男のプライドとしてモラハラ妻に怯えていることを知られたくないと思うことが隠そうとする心理につながります。
写真:ameba.jp
なぜ愛しているはずの夫にモラハラをしてしまうのでしょうか。モラハラ妻のうち、厳格な両親に育てられてきて親の言いつけを破ったこともないという人によく見られるのが、夫の指示に従うと失敗してしまうという考え方です。元々が完ぺき主義で自己愛の強いタイプに頻繁に見られます。幼い頃から全て親の指示に従ってきているため、自分で何かを考えたり学んだりする経験をしていません。人は失敗をすることから学習するものですが、失敗も全て親の責任という思考が身についていますので、結婚後はその相手が夫に変わります。
写真:kukan.com
愛情に飢えた家庭で育ったようなタイプの妻は、もっと夫に必要とされたいと考えてモラハラをしてしまうこともあります。自分が正しいと思う常識を振りかざし、夫に認められたい、気にかけて欲しいと考えます。夫に愛情を示しても感謝をされることもなく、愛情を返してくれることもないという経験をした人が、ひどい仕打ちをした時に気にかけてもらったという経験をすると強くインプットされてしまいます。
写真:kukan.com
親にコントロールされ続けていて、親の考えどおりに動かなければならないという強迫観念を持っている人も夫にモラハラをする傾向にあります。結婚しても実家にバッタリの妻に多いタイプのモラハラであり、子供の頃から親子間での依存関係が強いために起こります。妻は自己肯定感が低くなってしまい、幸せを感じることが難しくなるために感情のコントロールをしにくくなります。本当は夫と幸せに暮らしたいのに夫に不安をぶつけてしまうという人が多く、夫側が我慢強い人の場合にはエスカレートしていきます。
写真:princess70.xyz
このように何らかの心理が働いていることを確認できれば対処法も見つかるかもしれませんが、モラハラをしている自覚がない人もいて厄介です。罪悪感を持たないので、非常識な態度を咎めても意味がありません。