カカオトークもLINEもメッセンジャーやコミュニケーションアプリです。けれども、日本ではLINEを使っている人が多く、スマートフォンを持っている人の90%がアプリを入れていると言われるほどです。同じようなアプリなのに、どうしてこのような差がついてしまったのでしょうか。
まず、カカオトークですが、2010年3月18日にリリースされたアプリです。無料通話、テキストメッセージサービス、写真、動画などを共有することができ、グループチャットも楽しむことができます。
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これに対して、LINEは2012年6月18日にリリースされていて、時期としてはカカオトークの方が早いということが分かります。けれども、現在の人気としてはLINEが高くなっています。リリースされた時期は早いのに、どうして先手を譲ってしまったのでしょうか。
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カカオトークは、リリースされた当初、コミュニケーションアプリとして必要なメッセンジャーや通話機能を搭載していましたが、とてもシンプルなものでした。それまで、日本では携帯電話で絵文字などを送る習慣がありました。そのような環境の中で、LINEのスタンプ機能というのは受け入れやすい環境が整っていたでしょう。キャラクターなどの優良スタンプの販売もあり、人気が高まっていきました。このスタンプは、個人でも作成ができ、審査が通れば販売もすることができるので、一般人の中からもスタンプを作るという動きが出てきました。
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カカオトークは現在ではスタンプに対応していますが、リリースされたときにはスタンプの機能がありませんでした。たかがスタンプと思うかもしれませんが、面倒な文字入力をすることなく意思の伝達ができるということは、とても便利なものです。スタンプだけでトークが可能と言っても過言ではありません。
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また、カカオトークには、通話やメッセージ以外のサービスは、マンガなどとても限られた内容になっています。LINEでは、マンガはもちろん、タイムラインを使うことでSNSとしても使うことができます。写真をたくさん送る際にも、アルバム機能があるので、まとめて送れるという便利さがあります。
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そして、このようなコミュニケーションアプリというのは、お互いが同じアプリをインストールしていなければ、メッセージも通話もすることができません。友達がみんな使っているアプリの方が、インストールしやすいと言えるでしょう。初めの段階で多くの人がLINEをインストールしたため、カカオトークは同じコミュニケーションアプリなのに、このような差がついたということです。