超人気料理人であるケンタロウさんは、あの小林カツ代さんの息子さんでもあり、出版したレシピ本や料理関係の本は70冊以上。国分太一さんとともに、大人気番組「男子ごはん」に長年出演していました。
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ケンタロウさんの料理はいつも簡単で美味しく、何より彼の人間性が素晴らしかったので、料理研究家としてだけでなく、様々なテレビや雑誌で、インテリアや私生活、生活スタイルが紹介されるなど、カリスマ的存在となっていたのです。
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ところが、2012年に大変なことが起きてしまいます。首都高外苑出口のカーブを曲がりきれずに、そのまま約6メートル下のコンクリートに落下し、頭と足の骨を折る重傷を負い、高次脳機能障害と診断されるに至ります。
高次脳機能障害とは、記憶や感情表現に支障をきたす障害です。両手足の麻痺、会話もほとんどできないという重い障害が残ってしまったケンタロウさんは、当然ながら、出演していた「男子ごはん」をはじめとするテレビ番組を全て降板し、治療に専念することとなったのです。
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この間、更に追い打ちをかけるように、母親の小林カツ代さんが多機能不全で亡くなってしまいます。小林カツ代さんは、長年、くも膜下出血が原因で脳の障害があり、認知症も患っていたので、ケンタロウさんの事故のことは理解できていなかったともいわれています。
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しかし、その後、少しずつではありますが、回復の兆しが出てきていると言われています。事故から2年半が経った2014年6月には病院を退院することができました。その後は自宅療養を続け、小林カツ代さんの一周忌のときには、車椅子に乗りながら談笑する姿もあり、順調に回復している様子がうかがえました。
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それは全て、奥様の献身的な介護のおかげだと言われています。ケンタロウさんは、少しずつ体を動かすこともできるようになり、片言ではありますが、奥様と言葉を交わすこともできるようになり、更には、支えがあれば歩くことも可能になっているとのことです。夫婦一丸となって、努力を続けたからこその姿だと言えるでしょう。
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勿論、まだまだ完全に元通りの体になっているわけではありません。しかし、ケンタロウさんの料理研究家としての素晴らしい才能や、その人柄の良さは、「男子ごはん」で共演していた国分太一氏やスタッフの誰もが認めるところであり、多くの視聴者も心からケンタロウさんの復活を望んでいます。
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バイタリティー豊かであたたかく、才能あふれるケンタロウさんの笑顔が、またテレビで観られる日を、心から待ちたいと思います。