市原隼人といえば最近は路線を変えたのか主役の作品が減ってきています。芸能ニュースなどを見ると演技に対する「熱さ」が様々な面で支障をおこしているとか、現場での態度が独りよがりだとかという言葉をよく目にします。今までは主役の作品を多く作ってきていたのですが、最近は主役以外の役に挑んでいます。かつて二重人格者や侍の役を演じたいと語っているのを見かけましたが、舞台や映画などでその役も演じています。
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いつも現場に入る前の時間をどう過ごすかという事が大切であると語っており、ストイックにその準備をしている役者さんの一人だと思います。役を演じるに当たりその人になりきるためにプライベートな時間も役になりきり、時を過ごすという話をブログで見たことがあります。それゆえ、長い間役になって過ごすと、あっ、自分ってどんな人間だったっけ、とふと思うことがあるというくらい、作品の中にのめりこんでいくのが市原隼人流のようです。
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つきあっていた彼女も家族ぐるみで長い間付き合っており、彼女というよりも家族の感覚になってしまったとも言っています。長期の地元を離れたロケの間でも時間が空けば会いに行くという話もテレビのトーク番組でしていましたが、彼女にとってはあまりにも離れている時間が長くさびしい思いもしたのでしょう。結婚してもいいと思っていると番組の中で公言していたのですが、細かいいきさつは市原隼人は公の場やブログなどでは一切語っていません。
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モデルの奥さんは以前から市原隼人のファンだったようで、そのことをきっかけに交際、結婚に至っています。今は娘さんのよきパパとして暮らしている様子が奥さんのブログにも垣間見えています。彼女との結婚が原因で好感度が下がったというのはたぶん一時的なものでしょう。
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今、一般的な場合と逆になっているとも思えるのですが、主役以外の役に取り組んでいます。昔はやりたい役しかやらなかったと本人も言っていますが、あえてそういう役に取り組んでいるのか、それとも使ってもらえないのか、一般人の私たちは知るよしもありませんが、着実に自分の土台を固めている時期だと感じています。多くの人と関わったり、セリフが少なかったりということもありますが、その中で自分はどのスタンスで演じればよいのかを考え抜き演じる、不器用なまでに実直な姿は現代の役者さんの中でも異彩を放っていると思います。
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ある作品のクランクアップの時に「さみしかったです。役になりきると自分がどこかへ行ってしまう、自分に戻ると役がどっかへ行ってしまう。役柄ゆえに周りの人とも挨拶もあまりせず、態度が悪くてすみません」と泣きながら感想を述べていた姿が印象的でした。撮影の合図で切り替えて役を演じる人、作品を作っている間はプライベートな時間も役になりきって過ごす人、市原隼人は後者の代表的な俳優でしょう。