シリカゲルは私たちの生活にもなじみの深いアイテムです。シリカゲルは食べ物とともに封入されていることが多く、主に乾燥材として使われています。いつもは封入されていても気にすることなく捨てがちな物ではありますが、実はうまく工夫をすれば使用した後もまた生活に役立てることができます。
シリカゲルの仕組みとは?
写真:ohe-chem.com
シリカゲルの吸湿、乾燥剤としての仕組みを理解することはシリカゲルを生活に役立てるための知識の基盤となります。シリカゲルは二酸化ケイ素にナトリウム塩を反応させて生成されるケイ酸ナトリウムを原料にして製造されます。ケイ酸ナトリウムは空気中の二酸化炭素や水と反応しケイ酸に変化、それを加熱し脱水することでシリカゲルは得られます。
シリカゲルは大きな特徴として多孔質構造を持っていることが挙げられます。多孔質構造とは空洞が多く空いている構造のことを指し、このことによって表面積が穴がない構造に比べて飛躍的に増大します。大きな表面積を持つことで多くの水分を吸湿する特徴を持ち、乾燥剤として高い能力を発揮します。
シリカゲルを再生させるには?
写真:livedoor.jp
シリカゲルは一度吸湿すると構造の中に水分をため込みそれ以上吸湿することができなくなってしまいます。しかし構造から水分を追い出し乾燥剤として機能する前の状態に戻せば再び乾燥剤として利用することができます。
水分を追い出すために行う操作として最も簡単なのはフライパン加熱することです。加熱を行うとシリカゲルに吸着された水分子が追い出され、使用前の状態に戻すことができます。操作を行った後は密閉容器に入れて再び吸湿してしまうことを防ぐといざ使いたいときに再び新鮮な状態で使用することができます。ただし電子レンジによる加熱は上手くいかないことが多いです。
再生したシリカゲルには様々な用途が
写真:so-net.ne.jp
再生されたシリカゲルの使用用途は様々存在します。もともとお菓子の袋に封入されていたことと同様に、湿気に影響を受けやすいコーヒー豆や茶葉、スナック菓子とともに封入することで湿気ってしまうことを防ぐことができます。また食品以外でも有効活用ができ、雨の日の後のぬれたり湿ったりしてしまった靴の乾燥にもシリカゲルは役立ちます。シリカゲルはより使用しやすいようにするためお茶のパックなど封入する小袋があると便利です。
シリカゲルはとても便利
写真:amazon.co.jp
このようにフライパンで再生するだけで生活でとても役に立つアイテムになります。加熱するという操作で済むため手間もかからず、手軽に出来ることも特徴です。特に食品に使用するために再利用する場合は再生させる限りは何度でも再利用され生活のごみを減らすことができるほか、節約術にもなります。