サッカー日本代表やイタリアのプロサッカーリーグであるセリエAの名門クラブであるACミランなどで活躍した本田圭佑選手は、これまでに数々の名言を残しています。そこで、いかなる状況でそのような名言が飛び出したのかも含めて振り返ってみたいと思います。
ゴールをケチャップに例えた名言
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本田圭佑選手といえば強靭なフィジカルとパワフルなシュートが魅力で、これまでに数々のゴールを決めています。その本田選手がゴールについて語った名言が「ゴールはケチャップのようなもの」というもので、その後彼がゴールを決めた際の新聞紙面などでは「ケチャップどばどば」などと書かれるほどに浸透した言葉です。この名言が生まれたのは、2012年9月11日に開催されたブラジルワールドカップ最終予選のイラク戦のことで、戦前の予想に反して1対0という辛勝という結果でした。その際に、本田選手は、ゴールは決まるときは決まるものの、そうでないときはいくら打っても決まらないという例えとしてこの言葉を残しています。なお、オリジナルの表現はオランダ代表として世界的に有名なファンニステルローイ選手が言った言葉で、本田選手はそれを引用する形でこの発言をしたといわれています。
もう一人の本田選手?
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ケチャップ発言と同じく本田選手の名言として多くの人が知っている言葉が「リトル本田に聞いてみた」というものです。これは、当時ロシアリーグのCSKAモスクワに所属していた本田選手が世界最高峰のイタリア・セリエAのACミランに移籍する際の記者会見で話された言葉で、日本のみならず世界中のメディアで取り上げられたことで彼の代名詞ともなりました。
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記者会見で記者からなぜACミランを選んだのかと聞かれた本田選手は、自分のなかでどのクラブに移籍するかを自問自答した際にACミランでプレーしたいという結論に至ったという経緯を説明しようとして、自分自身の内面を例えてリトル本田という表現をしました。ちなみに、実際の会見は英語で行われましたが、リトル本田は英語でもそのままlittle Hondaと表現されていたようです。
逆境でもポジティブな姿勢を堅持
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フィジカルに強みを持つ本田選手ですが、かつてCSKAモスクワに所属していた際に、相手選手のタックルを受けて膝に大怪我をするという苦境に陥った時期がありました。それによって長期離脱を余儀なくされた彼が、NHKのインタビューを受けた際に飛び出した名言が「怪我はチャンス」というもので、これには取材したスタッフも予想外の言葉に驚いたということです。発言の意図としては、怪我を負ったことを悲観するのではなく、前向きに捉えてさらなるパワーアップを図るという強い気持ちを表したかったということですが、いかにも本田選手らしい負けん気の強さが見て取れます。
常に進化を止めない本田選手
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ここまで本田選手が発した3つの名言を見てきましたが、すべてに共通するのはいかなる状況においても常に進化することを求め続けるという強い意識です。このような意識を持っていたからこそ、少し前であれば想像もできなかった世界のトップレベルで日本人のサッカー選手が成功を収めるということを実現することができたのでしょう。