ピットブルといえば言わずともよく知れた闘犬です。闘うことを目的に品種改良された犬種ですが、その凶暴な性格のあまり何度か改善が繰り返されてきました。今でこそ飼いやすくなったピットブルですが、しつけの仕方を間違えると大変なことになってしまいます。
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実際にあったピットブルによる死亡事故
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過去にアメリカで、ピットブルが6か月の赤ちゃんを死なせてしまうという事件が発生しました。歩行器を使っていた赤ちゃんにピットブルが突然襲いかかったのです。母親が浴室にいたためすぐに助けに向かったものの、ひっかき傷がひどく、赤ちゃんは病院に運ばれた後に亡くなりました。9年間ともに時間を過ごしたピットブルは、これまで一度も人に噛みついたことがなかったといいます。家族にとっては愛犬が赤ちゃんを死に追いやってしまうなど、到底予想外の出来事だったようです。人に危害を加えたことがなかった犬でも、環境の変化により想像だにしなかった事態が起こり得るということのしるしでしょう。
インドではピットブルが飼い主を死亡させる事故が発生
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飼い主が手におえない状況になった場合、ピットブルはとても危険です。その高い闘争心ゆえに、インドではピットブルが飼い主をかみ殺すという恐ろしい事件が発生しました。高いお金を出してアメリカからわざわざ輸入したようですが、待ちに待った飼い犬に襲われるということを想定していなかったのでしょうか。子犬ならまだしも、訓練されていない成犬であれば大人の命を脅かす存在にさえなります。世界にはピットブルの飼育自体を禁止している国さえあることからも危険性がうかがえるでしょう。こういった人的被害が起こるたびに、ピットブルの飼育や販売に反対を唱える人も大勢出ているようです。
ピットブルのしつけ方
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元々闘争心が強い犬のため、しつけを怠ればこういった事故が起こり得る可能性は十分にあります。子犬の段階から人に慣れさせるトレーニングをしておくことが大事です。人がある程度いる場所に連れて行く際は、いかなる状況でも紐を放さないよう、コントロールできる状態に保っておきましょう。犬を人に慣れさせる場合は、いきなり大勢の人がいる環境よりも、少人数からはじめることを心がけるとなおさらいいようです。徐々に触れさせる人数を増やすことによって、自然に人なれしていきます。ある程度慣れた後でも、飼い主が主権を握っておくことが一番大切ですね。
こうした悲劇を起こさないためにも
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ピットブルは闘犬ということから危険なイメージがありますが、飼い主がちゃんとしつけを行い、注意を向けることで安全に飼育することができます。事故が起こってしまってからでは遅いので、飼育の際は日々のトレーニングをしっかり行いましょう。