テニスの4大大会である全仏オープンの女子ダブルス3回戦で、第16シードの加藤未唯(ザイマックス)とアルディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった騒動は、世界中に大きな衝撃を与えています。
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キッカケとなったのは、加藤の何気ない行動でした。第2セットの途中に相手コートへ向けた返球がボールガールを直撃し、泣かせてしまったのです。突然の事態に驚いた審判は警告を発するに止めたが、対戦相手だったマリエ・ブズコワとサラ・ソリベストルモ(チェコ/スペイン)が猛抗議。執拗なアピールを続けた結果、裁定が覆り加藤・スーチャディ組に失格処分が下されたのでした。
急転直下で下った厳罰は世界を驚かせます。そして、加藤・スーチャディペアの気持ちを慮る声と審判に対する批判が相次ぎ、判定を覆らせる抗議をしたブズコワとソリベストルモにも辛辣な意見が飛び交ったのです。抗議はたしかに執拗だったように見えます。米紙『Washington Post』によれば、加藤から「わざとやったわけではないんです」と説明を受ける審判に対してブズコワは「彼女は血を流している」と主張。さらにソリベストルモも「彼女(加藤)はわざとやったんじゃないの? 泣いてるじゃない」と故意であるという悪質性を訴えたと同メディアは報じています。
そうした報道を受け、元世界女王で、往年の名選手であるマルチナ・ナブラチロワは、「失格にさせるために審判へ抗議した対戦相手のペアは恥ずべき。すぐにでもルール変更が必要。ビデオでのリプレー検証もできたはず」と自身のツイッターで嘆くなど、世界でも注目される事態となり、波紋は大きくなりました。もっとも、大批判を受けている当の本人たちは「私たちは何も悪いことはしていない」とキッパリと語っています。
加藤が故意にボールガールにぶつけたと〝悪質性〟を主張した相手選手。ネット上ではこんな声が上がっています。
「動画を見る限り、最初ボールが自分にあたってびっくりした、というような表情に見えたんですけどね。泣く前の。胸を押さえてたあたりを見ると。怖がっていた、というよりもびっくりした、泣かせたのはどんどん状況を悪化させたこの二人のペアでしょう」
「このボールガールはどう見ても10代ですよね‥見た感じ出血もなく、立ち姿から重大な怪我もなさそうなのに20分泣き続ける‥動画を見ながら不思議でした。」
「抗議する事自体は悪くないと思う。ただ、審判に一度は故意ではない旨説明を受けたならそれで引き下がればよかったと思う。必要以上に抗議したからそれが良くない。それこそスポーツマンシップに反しているし、相手選手へのリスペクトがない。だから批判されるんだろう。で、それが分かっていないならアスリートとして失格だと思う。」
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