「温泉に行ったら、母親と一緒にお風呂に入っている6歳くらいの男の子がいて不快な思いをした。非常識だ!」といった書き込みがネット上でも、話題になったりしています。「小学生なら男湯に行くべきだと思う」「いくら子どもでも気持ち悪いと感じてしまう」「同世代の娘が嫌がるからやめてほしい」「特に気にならない」など 賛否両論のコメントがあるようですが…
あるシングルマザーの方が、温泉旅館に行った時に、息子とお風呂に入ってくれる夫もいないため 息子が小学生になっても、女湯に連れていこうとして、旅館の人から「男湯に行ってください!」と注意されてしまったことがあったそうです。「自分にとっては“永遠の2歳児”でも、周りから見たら立派な『男』なんだなあ」と反省させられたそうです。point 219 | 1
他人が年齢を判断する場合、体格に大きく左右されます。実際、4歳でも小学生くらいに見える大柄な子どももいます。自閉症などの発達障害がある場合も、一見すると普通の子なので理解されにくいそうです。さらに、親は「まだまだ幼い」と思っていても、他人から見たら「立派な男児」と見えることも多いのです。point 206 | 1
こうした親の目と他人の目とのズレもありますよね。公衆浴場では、これらの判断が利用者それぞれの常識や良識に委ねられるため、不快な思いをする人や、それに伴う利用者同士のトラブルが発生しかねないようです。
では、子どもを一人で公衆浴場に行かせたいとき、親はどうすればよいのでしょうか。大浴場では、「走っちゃだめ」「泳いじゃだめ」「湯船の中でブクブクしちゃだめ」「タオルを湯につけたらだめ」など、普段入っている家のお風呂とは明確に違うルールが存在します。まずはこうしたルールについて子どもにしっかりと教える必要があります。
温泉旅館は日頃の疲れを癒やし、リラックスするために行く場所です。子ども連れの親も他の利用者も、不安を抱えたり、ヒヤヒヤしたりしながらお風呂に入るのは避けたいものですが、近年は家族の形態が多様化し、シングル家庭も多くなっているので困っている家族もいると思われます。
しかし、シングルファーザーが親子で温泉に行ったとき、幼い女の子を父親が男湯に連れて入るわけにはいきません。そのような場合は、露天風呂付き客室や貸し切り可能な家族風呂が利用できる宿を選ぶことも一つの選択肢になると思います。さらには、外見が日本人とは違う 国際家庭の親子たちも大衆浴場での他人の目が気になるという声もあるようです。point 224 | 1
ペットと一緒に宿泊できる施設なども 増加傾向にある昨今、多様化する家族形態に対応した宿泊施設やサービスが展開されていくことを願っている方々も増加しているのではないでしょうか…