日本テレビ毎年恒例の「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーは、当日発表とのことで視聴者の反応を沸かせたようだが、結局は、陸上経験者のブルゾンちえみが務めることになった。年々、マラソンランナーの選定は難しくなってきており、来年以降もチャリティーマラソンが続いていくかは不透明な状況となっている。
今年の24時間テレビの視聴率
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今年の24時間テレビの視聴率は歴代2位タイの平均18.
6%。瞬間最高は歴代5位の40.
5%で、ブルゾンがゴールテープを切る直前だった。数字だけを見ると大成功なのだが、だからと言って来年も続くとは限らない。日テレ関係者は、「出たい人は芸能界にたくさんいますが、日テレが出てほしい人が全然出てくれないのです。今年、当日発表となったのはもちろん人が決まらなかったから。あまりにも決まらないことに日テレの上層部も頭を抱えてしまい、来年以降のチャリティーマラソンについて、打ち切りが検討されています。ブルゾンで視聴率は取ったけど、打ち切りの話はまだ生きています。来年も人選で苦しむことは目に見えてますから」と、こう語った。次々とランナー候補に断られる
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今年も日テレの本命は別におり、ジャニーズのタレントにアタックしてみたものの、次々と候補に断られたため、ブルゾンに順番が回って来たに過ぎないといえるだろう。結局、ブルゾンに決まったのは本番まで1カ月を切ったところだったそうで、そこがタイムリミットだった。例年ならば数カ月前からマラソンの練習を開始するのだが、ブルゾンは陸上部出身のため、それほど練習が必要ないことも勘案されたのは言うまでもないだろう。
事前に発表しなかったのはなぜ?
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制作会社関係者は、「事前に発表しなかったのは、やはりこれだけ引っ張ってブルゾンだとガッカリ感が否めないから。ブルゾンだと知っていたごく一部のスタッフは局内でも秘密主義を貫き、さも超話題の人物が出るかのような態度を取り続けていた」と語った。チャリティーマラソンといえば、日テレのみならず日本のテレビ界を代表する企画の一つにもかかわらず、なぜここまで多くの芸能人たちに敬遠されてしまうようになったのか?
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そのほかの芸能関係者も、「日テレとしては全世代に受けがいいタレントに走ってほしいのですが、そもそもそういう人たちは忙しく、練習の時間が取れない。練習するために何本も仕事を飛ばさなければならず、現実的に難しい。よくギャラが1,000万円などと報じられているが、今の時代は絶対にそんなことはない。バラエティー番組1~2本分のギャラだから、使った時間を考えるとまったく割に合わない。その後1年間、日テレが面倒見るともいわれているが、売れっ子ほど日テレの色が付いてしまうことを嫌がるから」と言及。とかく、チャリティーマラソンが不人気案件となっていることは間違いないだろう。