オーストラリアの南西部トゥラビーチでカンガルー20匹が死んでいるのが発見されました。
どれも道路沿いにあったことから警察がひき逃げの疑いで捜査していました。
19歳の男を故意にカンガルーをひいたとして、逮捕
オーストラリアの国民に愛される動物として知られているカンガルーの死体が20体も発見されたことで、現地住民はかなりショックを受けました。
そして、警察の捜査と目撃情報によって逮捕されたのは19歳の男性でした。
男性は1時間に渡って故意にカンガルーをひく虐殺をした容疑がかけられています。
同国の野生動物保護団体ワイヤーズによると、20匹のカンガルーが死亡しましたが、お腹のポケットにいたカンガルーの子3匹は親を亡くしながらも生存していると伝えられています。
オーストラリアでは日常的にカンガルーと車の接触事故が起きていますが、見つけたら速度を落とすなどしてカンガルーとの共存を保っていました。
逮捕された男性は保釈金を支払って釈放されており、犯行の動機は伝えられていません。
カンガルーが急増しているオーストラリア
国民に愛されているカンガルーですが、近年急増したことによって駆除を求める声も挙がっています。
急増の原因となっているのは観光客による餌やりと言われています。
ニューサウスウェールズ州にある病院の敷地内では野生のカンガルーを見ようと毎週何千人もの観光客が訪れます。
近年問題になっているSNSの投稿のための危険行為ですが、ここでも同様野生のカンガルーに餌を与える観光客が後を絶ちません。
餌を与えようと近寄る観光客がカンガルーに蹴られる、ひっかかれるなどの事件も相次いで発生しています。
現地議員「SNSが全てを変えた」
一部のSNSユーザーの間で話題になったのが、クマのプーさんに登場するカンガルーのキャラクターと同様の撮影ができる場所だという投稿です。
負傷した観光客が声を揃えていうのが、
「みんなやっているから大丈夫だと思った」
ということです。
さらに、観光客の多くが持ち込む人参は糖分が多すぎるためカンガルーの健康にとっても良くないと言われています。
現在は害獣とまで言われているカンガルー
オーストラリアでは様々な理由からカンガルーが増え続け、現在では4700万頭と人口の2倍の数生息していると言われています。
増えすぎたカンガルーにより頭を悩ませている農家は、カンガルーを毎日のように銃殺しているといいます。
しかし同国内ではカンガルーの銃殺に反対している人もおり、溝が生まれています。