ショッキングなニュース.
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食事を与えられず、1歳児が衰弱した事件。逮捕された25歳の夫婦には3人の子どもがいますが、1歳の三男だけが虐待されたとみられています。一体、どういうことなのでしょうか?
1歳児衰弱死…
2017年10月、埼玉・桶川市のマンションで、十分な栄養を与えられず衰弱死した、当時1歳1カ月の三男・山辺 晴(はると)ちゃん。保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された父親の山辺 拳士郎容疑者(25)と、母親の仁美容疑者(25)が17日、送検されました。
報道によれば、晴ちゃんは長期間にわたって充分な食事を与えられておらず、昨年10月に埼玉県桶川市のマンション自宅で死亡。体重は約3.
8キロと同年齢の3〜4割ほどしかなく(1歳児平均9kg)、重度の栄養失調状態だったようです。警察の調べに対し、父親の両容疑者は「泣いたらミルクなどをあげていたが、泣かなかったらあげていなかった」などと供述。容疑を認めているとのことです。
他の子供たちは?
死亡した 晴ちゃんは三男。現在4歳の長男と3歳の次男に健康上の問題がないことから、晴ちゃんだけが十分な食事を与えられなかったとみられています。事件発生1カ月前の2017年9月には、子どもたちが定期健診を受けていなかったことを理由に、桶川市の担当者が自宅を訪問してます。しかし、母親の仁美容疑者は「昼寝をしている」と話して、晴ちゃんには会わせなかったこともわかりました。
どんな家族だったのか?
今回、FNNは仁美容疑者の父親に取材しています。「娘は夫の拳士郎容疑者が、(女性の)親族と親密な関係になったことで、精神的に強いショックを受けていた。しかし、子どもが3人いるので、自分の勝手で出て行くことはできないと悩んでいた。娘は、晴くんが亡くなったあともずっと後悔していて、毎日線香を上げ、遺骨を持ち歩くなどしていた」と語ったようです。
また近所の住民は、「(家族で遊ぶというタイプでは?)ないです。(赤ちゃんを見ることは?)ないですね。(ほかの子は)まるまるしていた」と話し、自宅近くで長男と次男を見かけることはあったものの、晴ちゃんの姿を見ることはほとんどなかったとのことでした。
まとめ
県警が昨年1年間、育児放棄などによる「ネグレクト」で児童相談所に通告した18歳未満の子供は1107人(前年比217人増)で過去最多でした。今回のこの衰弱死事件では、同市の家庭訪問で長男や次男が健康な状態だったことなどから、三男の異変に気付かず、家庭内の虐待を事前に察知する難しさが改めて浮き彫りになっています。市の担当課は「こんな事件が再びないよう検証し、今後の対応を考えたい」としています。