天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」が22日、皇居・宮殿「松の間」で行われ22ます。天皇、皇后両陛下は海外からの賓客らを招いた「饗宴(きょうえん)の儀」にも臨まれます。同日、予定されていたパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は台風19号の甚大な被害を考慮して来月10日に延期となりましたが、同14、15日には陛下が五穀豊穣(ほうじょう)と国民の安寧を祈られる一世一度の祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」も控え、一連の儀式は来年4月まで続きます。
今年は、国民こぞって祝意を示すため、「天皇の即位の日」の5月1日と、「即位礼正殿の儀の行われる日」の10月22日が、今年に限り「国民の祝日」となります。
国事行為として行われる「即位礼正殿の儀」は22日午後1時に始まり、陛下が玉座「高御座(たかみくら)」でお言葉を述べられます。皇后さまは高御座の隣の「御帳台(みちょうだい)」に立たれ、成年皇族方もご陪席します。安倍晋三首相は「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べます。「即位礼正殿の儀」の模様を「政府インターネットテレビ」、「YouTube首相官邸チャンネル」にてライブ中継されます。
明日の「即位礼正殿の儀」に参列するため、数多くの外国首脳が、続々と来日してくださっています。日本国民を代表して、心からの歓迎の意を表します。 pic.twitter.com/nBS9heNs8y
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) October 21, 2019
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儀式には17日現在で約2000人から参列の連絡がありました。国内の各界からはプロ野球ソフトバンクホークス球団会長の王貞治氏や、元号「令和」の考案者とみられている中西進氏ら約1600人が参列します。海外からは英国のチャールズ皇太子など皇室とゆかりがある王室をはじめ、170を超える国や機関の首脳ら約400人が参列する予定です。
やはり国事行為として22日夜に予定される「饗宴の儀」には、「即位礼正殿の儀」に参列した海外の賓客らが招かれます。25、29、31日にも行われ、国内関係者や各国大使らが出席します。
11月10日には、延期された国事行為「祝賀御列の儀」を実施します。午後3時から、両陛下が乗られたオープンカーが皇居から赤坂御所までの4・6キロをパレードします。
「大嘗宮の儀」は同14、15日、皇居・東御苑で挙行。建設中の「大嘗宮」で14日午後6時半から「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」が、翌15日午前0時半から「主基(すき)殿供饌の儀」が行われ、陛下が今年収穫したコメを神々に供え、自らも食されます。
両陛下が伊勢神宮(三重県伊勢市)や歴代天皇陵に参拝し、一連の儀式を終えたことを報告される「親謁(しんえつ)の儀」は11月22、23日に伊勢神宮、27日に神武天皇陵(奈良県橿原市)、孝明天皇陵(京都市)、28日に明治天皇陵(京都市)、12月3日に昭和天皇陵、大正天皇陵(ともに東京都八王子市)で行われます。
5月に皇位継承順位1位となった秋篠宮さまは来年4月19日、皇嗣(こうし)となったことを国内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」に臨まれます。