去る1月8日、9年間もがんと闘ってきた 米ミシガン州ハドソンビル在住の男性が 息子2人と妻を残して 47歳の若さで息を引き取りました。男性は亡くなる直前、愛する息子のために ある贈り物を用意していました。『WZZM 13』『FOX 17』などが伝えています。
亡くなる直前に、息子の為に 妻にあるお願いを…
血液のがんである「多発性骨髄腫」と 9年間闘ってきたジョー・カバルスキスさん(Joe Kavaluskis)が 去る1月8日、あの世へ旅立ちました。ジョーさんは亡くなる直前に自らの死期を悟ったのか、妻のメラニーさんにあるお願いをしていました。
「自分が逝った後、ローガンに仔犬を贈ってあげたい。手配してくれないか…」
実は 犬が大好きなローガン君でしたが、ジョーさんは 酷い犬アレルギーで息子の「犬を飼いたい」という夢が実現することはなかったのです。その代わりに ローガン君はトカゲやハムスター、ヤドカリなどをペットとして可愛がり、3歳の時にギフトショップで買ってもらったボストン・テリアのぬいぐるみに “パパーズ(Puppers)”と名前をつけ、肌身離さず持ち歩いていました。
メラニーさんは ジョーさんの最期が近づいていることに 心を痛めながらも、ボストン・テリアのブリーダーを探し出しました。そしてジョーさんが亡くなった 5日後の1月13日、一家は自宅から 約2時間離れたミッドランドまで車を走らせました。メラニーさんはその時のことを、こう振り返っています。
ダッドは君に仔犬をあげたかったんだよ…可愛いだろう⁉
「その日はローガンが 13歳になる“ゴールデン・バースデー”(日付と年齢が同じになる誕生日)でした。ローガンには『今日はあなたの従兄ジョンと一緒に仔犬をもらいにいくわね』とだけ伝えてあったので、彼はジョンが 犬を飼うのだろうと思っていたようです。ローガンには仔犬が誕生日プレゼントであることも、ましてやそれが夫の最期の願いであったことも内緒にしていたのです。」point 210 | 1
「“サプライズ”の動画を撮影したのは、ミッドランドからの帰り道でした。ガソリンスタンドに車を停めた時、助手席に座っていたジョンが仔犬を『抱っこしてみる?』と言ってローガンに手渡したのです。」
動画ではジョンさんが「それは君のダッド(父さん)からだよ。それは君の犬だよ」と明かすと、ローガン君は一瞬凍り付き、ジョンさんを見つめて「本当?」と返しています。
「そうだよ。君のだよ」とジョンさんが答えると、ローガン君は仔犬を見つめ涙をいっぱいに溜めて「本当なの?」ともう一度聞き返します。
「ダッドは君に仔犬をあげたかったんだよ。可愛いだろう? それは君のだよ」と ジョンさんは 胸いっぱいの様子のローガン君に 励ますように言葉をかけていました。
夫が一緒にいて私たちを見守ってくれている気が…
この動画はSNSに投稿され、地元メディアが取り上げると、ローガン君はインタビューでこのように語っています。
「この子にはインディ(Indy)と名付けたんだ。ダッドが僕にくれた最期の、最高のギフトだよ。」
「夫は9年間もずっと病気で苦しんできました。良い時もあれば悪い時もあり、いつどうなってしまうのかもわからない状態でしたが、ローガンだけでなく、家族みんなに素晴らしい贈り物を遺してくれたのです」とメラニーさんは 述べ、涙ぐみながらこう続けました。
「夫は人の心を癒すのが上手な人でした。インディは 絶好のタイミングでやって来て、私たちをたくさんの愛で包み慰めてくれています。インディといると、夫が一緒にいて私たちを見守ってくれている気がするのです。」