先月、チェコの大学病院で脳死を判定された27歳の母親が女の子の赤ちゃんを出産しました。
母親は妊娠16周目だった今年の4月、脳出血で倒れ脳死と判定されました。
それから117日間、延命治療が続けられました。
どうやって出産?子供への影響は
脳死と判定され、植物状態の母親からどのようにして生まれたのでしょうか。
身元を明らかにされていなかった母親は、病院到着後すぐに脳死を判定され、医師達は彼女の子供を救うために妊娠状態を継続させることを決断しました。
母親の子宮にいた赤ちゃんは、合併症や発達障害が懸念されました。
そのため、医師達は継続的に心臓、肺、腎臓などの臓器器官を動かし、定期的に母親の足を動かすことによって歩行をシミュレートし、子供の成長を助けました。
また、お腹の子供に対して看護師らが”語りかけ”を行い、読み聞かせなども行ないました。
そして、妊娠34周目に帝王切開で出産しました。
出産を終えた母親は家族や夫の同意のもと、延命治療を停止しました。
赤ちゃんの状態は
「健康的な赤ちゃん、脳死判定されて117日が経った母親から生まれる」
病院の医師によると、「赤ちゃんの体重は”2130グラム”、身長は42センチ、脳死判定された母親から生まれた中で最も体重が重く、最も成熟度が高い。」とコメントした。
現在は女児のおばで、乳児の子供を持つ女性がこの女児にも母乳を与えています。
まとめ
現地の医師によると、「これは非常に稀なケースであり、家族の支えがなければ成功できなかった」とコメントしています。
またネット上では、
「こんなニュース、泣かずにはいられない」
「出産後、延命措置を停止っていうのもなんかつらいな…」
「お母さん、我が子に会いたかっただろうなあ」
と、亡くなった母親を労わる声と子供の誕生に祝福の声が挙がっています。