9歳の頃までは存在を確認されていた少女が、ある日を境に突然にその姿を消しました。それから10年後。「これはいったいどうしたことか」と不思議に思い通報したのは家族ではなく、近所の住人だったというのです。住人の驚きはまさかの結末によるものでした。
監禁場所は…
英国で家族と暮らしていたある少女でしたが、彼女が9歳になった頃から隣人たちはその姿をいきなり見かけなくなったというのです。障害を抱えていたとされる少女は誰にも会うことなく何年も過ごし、気付けば10年が経っていたとのことでした。
「やはり何かが起きているのでは…」と不審に思った隣人が8月22日に通報したことで当局がようやく動き、家に閉じ込められた状態のまま19歳になっていた少女を発見したのです。
家の中に監禁されたまま10年間。病気をしたこともあるに違いないが少女はこの期間1度も病院に通った形跡がなく、歯科に通い虫歯を治療したことすらなかったというから驚きです。また少女は学校に行くこともやめていましたが、少女の両親曰く「勉強なら家で教えていました」とのこと。しかしどの学年で何をどこまで教えるのかなど、この両親がしっかり把握し実際に勉強を教えていたのかについては正確には分かっていないそうです。point 262 | 1
この件が明らかになり、少女の両親は適切な世話と保護を怠った容疑で逮捕されましたが、保釈金を払い署を後にしたとのこと。少女が自宅のどこで、どのように監禁されていたかはまだ調査中だというが、ようやく発見された当時の少女は「驚き動揺した様子を見せていた」とのことです。
両親が娘をなぜ拘束し無理やり家に閉じ込めていたのかなど詳細は今後明らかになるはずですが、英メディアはいっせいに「10年も自由を奪われた少女」「囚われの身だった少女」と大々的に報じています。
幼い少女が通学をやめ長いあいだ監禁に近い状態にあったにもかかわらず、少女に関する情報は当局もまったく把握されていませんでした。また福祉機関や教育機関さえも少女の情報については全く分かっていなかったというから、そういった機関の怠慢も問題になりそうです。10年という期間を家の中でのみ過ごしていた少女が失ったものは、あまりにも大きすぎるのです。point 224 | 1
障がいは関係ない
陽の光を浴びて、外で元気に遊んで、学校に行き友達と勉強して…そういった普通の子供の生活が彼女も送れたはずなのに、身勝手な両親によりたくさんのことを経験できるはずの貴重な少女時代を奪われてしまうなんて、本当にかわいそうでなりません。しかも、両親は保釈金を払い釈放状態なのも納得できません。障がいがあってもなくても、一人の人間として誰かが何かを制限していいなんてことはないはずです。19歳になってしまった彼女ですが、これからは必ず明るい未来が待っていることでしょう。point 239 | 1