もし、家族が突然消息不明になり、そのまま見つからなかったら?そんな中、10年間行方不明だったとあるスーパー店員が今年に入り、遺体で見つかったニュースが話題になっています。スーパー店員は行方をくらましていたと思いきや、どうやらスーパーの冷蔵庫の裏にずっと眠っていたそうです。
10年間行方不明だったスーパー店員が遺体で発見される
それはアメリカでの出来事。アイオワ州のスーパーマーケットで約10年前に行方不明になっていた元従業員の遺体が業務用冷蔵庫の裏から発見されたそうです。遺体は棚や冷蔵庫を移動する作業の最中に見つかったようで、DNA鑑定の結果、2009年11月28日に行方不明届けが出されていた男性であることが判明。警察幹部によると、衣服も失踪時と同じものを身に着けていたそうです。
行方不明当時、男性は気が動転した状態で家を飛び出したそうです。その後、男性の家族が警察に捜索願を提出。両親は警察に対し、男性が見境のない行動をとっていたとしたうえで、服用していた薬物が原因の可能性があると説明していました。
業務用冷蔵庫の裏にいたのに10年間見つけられなかった理由
警察は男性の家族や他の法執行機関、近隣の拘置所、さらには米移民・税関捜査局(ICE)にも連絡を取っていました。男性は過去に中米のホンジュラスに送還され、その後アメリカに戻っていたのですが、こうした捜索にもかかわらず、男性の居所に関する情報は全く得られていませんでした。
遺体の発見を受け、警察は男性が勤務先のスーパーマーケットへ行き、業務用冷蔵庫の上にのぼったとみています。冷蔵庫の上のスペースは商品の保管に使用されていたが、従業員も時おりそこへ隠れて、こっそり休憩をとることがあったとのことですが、冷蔵庫の上にのぼった男性は、冷蔵庫と壁の間にできた約46cmの隙間に落ち込み、抜け出せなくなったとみられています。冷蔵庫が発する作動音のため、助けを呼ぶ声も届かなかったのではないかと推測しています。
検視の結果、遺体に外傷は見つからなかったようで、事件性はなく、現時点で男性の死亡は事故によるものとされています。このように、10年間スーパーの冷蔵庫の裏に閉じ込められてしまった男性。いくら見つかりにくい所に閉じ込められていたからといって、1人も気づいてあげられなかったことは悲しくてなりませんね。
[著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]